Grover Washington, Jr. / Skylarkin’ (1980) -Eric Gale

ソロはないですが抑えたGaleのプレイも美しいです。

A1. Easy Loving You
 2. Bright Moments
 3. Snake Eyes


B1. I Can't Help It
 2. Love
 3. Open Up Your Mind (Wide)

 


 
Grover Washington, Jr.の'80年の作品です。KUDUから変わってMotownからリリース、自らプロデュースも担当し、メンバーは大ヒットした次作と大半が共通しています。「Just Two Of Us」のようなキラーチューンはありませんが内容も通づるところがあり、Winelight前夜といった位置付けの作品でしょうか。なお、本作でのカバーは、Roland KirkのA2、Michael Jackson(Stevie Wonder作)のB1,Gap BandのB3の3曲があります。続くWinelight以降のElektra四部作とは異なり、まだ歌物はなく、全曲インスト勝負です。 
本作もUnionのFusion箱からの購入ですが、もともとのプレス数が少なかったのか、叩き売られていたElectra四部作のLPとは違って見かける頻度はあまり多くなく、ワンコインでは買えませんでした。なお、タイトルはファミレス(行きません)ではなく、雲雀(たまに見ます)のようです。



<ギターの聴きどころ>

Galeは全曲に参加していますが、ここでもバッキングに徹していて、Elektra四部作同様、ロングソロはありません。
その曲でもコードカッティングやシングルトーンのリフ、そして控えめなオブリで曲に彩りを添えています。
音色が極度に歪んでいたり、エフェクトを強くかけていないので、アクの強さもかなり緩和されています。右手のカッティングは相変わらずザクザクですが、トレブルを抑えたサウンドのため、暖かさも感じさせます。主役の透明感のあるサックスにはこういう「素直な」サウンドの方が合うように感じます。
その中でもB2では、イントロでのオクターブや上がり切らないチョーキングなどでGale節が顔を覗かせ、また、B3では中間部で主役のサックスと並奏するカッティングなど、確かな足跡も残しています。
Winelightの影に隠れてあまり語られることのない作品ですが、その原型がここにあるよう感じます。見つけたら是非聴いてください。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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