Johnny Adams – One Foot In The Blues (1996) – Jimmy Ponder

ジャケットはJGW風で??ですが、中身は味わい深さの相乗です。

 1. Won't Pass Me By
 2. One Foot In The Blues
 3. Baby Don't You Cry
 4. Ill Wind
 5. Roadblock
 6. Angel Eyes
 7. Half Awoke
 8. I Wonder Where Our Love Has Gone
 9. Two Years Of Torture
10. Cookin' In Style
11. I Know What I've Got
 


 
Johnny Adamsの'96年の作品です。以前、”From The Heart”でも取り上げさせていただきました通り、N.O.のソウルシンガーで、カントリー風味のあるサザンソウルからBlues’n Soul、Jazzまでを味わい深い声で歌いこなす実力派です。
本作は、亡くなる2年前にリリース、Dr Lonnie Smithを核としたオルガントリオ+2管をバックにレコーディングされており、コミカルでチープなジャケット(これで女性をハベらせたらJohnny Guitar Watsonのようです)とは裏腹に、スロウでもアップでも円熟したヴォーカルを聴かせてくれています。
見つけるたびに値段が折り合えば購入しており、'98年に亡くなった後に、タグに追悼が書かれた中古盤をユニオンで購入しました。1,000円ぐらいでした。

<ギターの聴きどころ>

開けてびっくり,ギターはJimmy Ponderでした。意外な組み合わせのような気がしましたが、さすがはBluesもイケるSoul Jazzの名手、歌心もGrooveもあるプレイで、オルガン・菅との相性もバッチリに主役をサポートしていました。
N.O. Funk風味の1や7でのRodney Jonesに通ずるようなカッティングプレイ(デカい箱でのカッティングは振動が伝わって弾いている方も快感です!ギターが「育つ」気もします)、5や10でのシャッフルや大半を占めるスロウでのJazz風味を交えたコードプレイなど的確なバッキングはもちろんですが、なんといっても本作でのギターの魅力は、ソロやオブリがふんだんに聴けることです。スロウブルース2やシャッフル5でのバキンバキンと箱鳴りのする緩急のあるプレイ、メロウなスロウでのとろけるようなフレーズ(4や6,8など鳥肌もののプレイです)。
この頃は、長年の愛機のSuper400からD’Leco Guitarsのカスタムメイドへの移行時期となりますが、おしなべてサウンドが若いのでD’Lecoの使い始めでしょうか?
主役のJohnny Adamsもギターのポンダーも知名度やセールス的な成功はそれほどではないものの、遺された諸作を聴くたびにもっと評価されていい人だと思っております。味わい深い二人のシナジー抜群の本作、その後値段が高騰したようですが、最近はサブスクにもあるようなので、ジャケットに騙されず?ぜひ聴いてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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