Johnny Bristol / Bristol’s Creme (1976) – David T. Walker

Mellowで自在なバッキングが聴きものです。

A1. Do It To My Mind
 2. I Love Talkin' 'Bout Baby
 3. I Sho Like Groovin' With Ya
 4. You Turned Me On To Love
 

B1. She Came Into My Life
 2. Love To Have A Chance To Taste The Wine
 3. Baby's So Much Fun To Dream About
 4. Have Yourself A Good Time Thinkin' 'Bout The Good Times





Johnny Bristolの'76年の作品です。Motownのソングライター、プロデューサーとして活動しており、Marvin Gaye と Tammy Terrellの "Ain't No Mountain High Enough" やDavid Ruffin'の"My Whole World Ended (The Moment You Left Me)" など、たくさんのヒット曲を生み出しました。(私はJunior.Walker & All Starsの"What Does It Takes (To Win Your Love"が一番のお気に入りです)その後、ソロシンガーに転向し、本作は3rdアルバムになります。Soft & Mellowと評される通りの曲とアレンジと声質ですが、Leon Wareほどの濃密さはありませんが、官能性も高く、決してLightに流れてはいません。(個人的にははDavid RuffinやDellsのMarvin Jr,DramaticsのL.J. Reynoldsのようなタフでラフな声質が好きなのですが、そこは好みと使い分けですかね。)バックもLeon Wareと共通するメンバーも多く、艶やかな演奏をしています。80年代後半の音楽雑誌などで、David T.の参加作品に必ずと言っていいほど取り上げられており、なんとしても聴きたくて、渋谷でボロボロの中古盤を買いました(結構いい値段でした)が大当たりでした。

<ギターの聴きどころ>

音楽誌等でDavid T.参加作として大きく取り上げられてはいますが、1曲が短いこともありDavid T.のソロはありません。しかし、珠玉のバッキングをそれぞれの曲で聴くことができ、ファンは必聴と思います。
いきなりエロいA1のイントロにまずやられます。右のRay Parkerとのコンビネーションも見事で、Bristolのプロデューサー、アレンジャーとしての手腕の高さも感じ取れます。
続くミディアムスロウのA2では、イキそうでイカないようなじらしプレイです。こういうフレージングも独特です。アコギは誰でしょう?
A3は再びRayとのコンビです。Rayの(例の?)ペケペケギターに対して、丸みのあるサウンドが対照的です。
スロウのA4もイントロからDavid T.節のオンパレードです。右のストリングとのコンビで、甘い曲、甘い歌をさらに甘くしています。
シャッフルがいい感じのB3では、高音部のオブリを多用して、右のペチペチギターともに曲にアクセントをつけています。こういう曲でのGadsonの重量感のあるGrooveは本当にかっこいいいです。
PopなラストのB4はTavalesがやりそうな曲です。右に引っ越してリズムを刻みます。
アルバムを通して、空間を舞うような自由なバッキングで、割と決まったフレーズを繰り返すようになった90年代後半以降にはいかれなくなったプレイが堪能できます。David T.はFeeling The Magic、StrangersなどのBristolの他のソロ作、Margie Josephの"Feeling My Way"(こちらも必聴です)などのプロデュース作にも参加しています。
Emotional度♡♡♡♡  
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡  
酒のお供度♡♡♡♡ 

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