葛城ユキ / L.A. Spirits (1982) – Steve Lukather, Jeff Baxter

バラード美しいです。TOTOファンにもお勧めです(特にPorcaroファン)。

A1. 沖縄Aサインブルース
 2. Days Of Boogie
 3. はりさけそうなこの胸を
 4. 激しい夜

B1. 螺旋階段
 2. May Daddy
 3. Pain In My Heart
 4. Just Say Goodbye
 5. 遠い絆



葛城ユキさんの'82年の作品です。改名、再デビューから四作目にあたります。L.A.録音で、Jeff Porcaro(Ds)、Tom Scott(Sax)はじめ、西海岸の豪華なメンバーがバックを担当しています。作家陣も、上田正樹さん、黒住健吾さんなど玄人好みの方々が名を連ねています。自分はRockと言われる音楽とはあまり馴染みはないのですが、本作はその中でも良く数少ない聴く1枚です。
山岸さん参加のBaby,Still I Love Youを聴いたのち、レンタルレコード店で本作を発見、帯にTOTOのメンバーの名前もあり、試しに借りてみました。(中学〜高校の頃は、友達から借りたTOTOなども聴いており4枚目のHold You BackのLukahherの泣きのソロなどをコピーしたりもしていました。)聴いてみたところ、歌詞もボーカルも田舎の高校生には少し刺激が強すぎましたが、大当たりでした。カセットテープに録音しヘビロテしました。
10数年後ぐらいにレコファンのエサ箱で発見し、昔を思い出し購入し、ギターばかり聴いていた昔には気づかなかった良さ(曲、バックの演奏、もちろん歌も)を噛みしめています。
葛城さんは、癌で闘病中とのこと、またソウルに溢れた歌を聴かせてもらえるよう、1日も早い回復をお祈りします。

<ギターの聴きどころ>

Lukatherはあまり得意ではないとこのブログでも度々書いておりますが、(好き嫌いは別として)こういうアルバムでは、上手さも、器用さも、派手さも際立ちます。
A1.のイントロ、いきなりサウンドもアームプレイもハードロックかよ!と思いましたが、歌が始まるとコーラストーンで、甘さも感じさせるプレイに変わります。ソロもタメを効かせてBluesyです。しかし、この曲、Porcaroのドラムのノリが凄いです。
A2もシャッフルのR&Rで、ギターもイントロから飛ばします。自分はギターよりもCarltonのDon´t Give It Upと共通するPorcaroのドラムに聴き入ってしまいます。
ロッカバラードのA3は、アルペジオや2拍4拍カッティングがBaxterで、ソロがルカサーと思います。かなり歪みの大きい音で、振幅の大きいビブラートです。
続くA4もスロウです。イントロはヴァイオリン奏法交えつつ、歌に入ってのバッキングもメロウです。どっち?
Tom Scottに続く二度のソロも熱いです。この頃流行りのFloyd Roseのアーミングも入ります。(ギターをやる友人がみんなFloyd Rose欲しがってました。)Lukather、激しすぎてエッチ度が足りない気がします。ここでも、Samba調にバイテンになった後のPorcaroのドラムが凄い。
A3,A4は、ここで紹介しているギタリスト、誰でも熱く個性的なプレイが聴けそうです。
B1もスロウです。Tom Scottのソロがいい感じです。ここでのバッキングはどっちでしょうか。
Richard TeeかJoe Sampleに弾かせてみたいピアノから始まるB2は再びR&Rです。この曲はBaxterでしょう。歪みが少なくて少しホッとします。
哀愁漂うスロウのB3はコーラスサウンドのバッキングが美しいです。またしてもPorcaroのドラムに聴き入ってしまいます。
B4もR&Rです。ここでも速弾き(懐かしい言葉です)のソロが激しいです。
メッセージ色の強いラストで幕を閉じます。ここでのノンディストーションサウンドでのプレイも職人の仕事に聴こえます。
Lukatharも、Randy Crawfordなどのバックではツボを押さえたバッキングをしていますので、Lukatharの可能性も高いでしょうか?
全体を通してギターよりPorcaroのドラムを聴いてしまいます。しまったバスドラと適度なチューニングのスネアのコンビネーションがかっこいいです。自分は打ち込みも少しやるのですが、こういうスネアの音源、意外とないです。(GaddもGadson風もないです)妙に締めすぎている甲高い音(最近のFunk向け)か、緩めすぎていてラフな音(Rock向け)ばかりで、適度にタイトなこういう音、どこかにないでしょうか?
LukatharよりPorcaroの話ばっかりになってしましいました。すみません。



Emotional度♡♡♡♡♡ みんな熱いです。
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡  バラードがどれも美しいです。
酒のお供度♡♡♡♡♡

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