Carla Bley / Dinner Music (1977) – Eric Gale, Cornell Dupree
![](https://session-guitarist.net/wp-content/uploads/2021/08/dinner-music-e1628738942571.jpg)
Gale 歪みすぎ・・・
A1. Sing Me Softly Of The Blues 2. Dreams So Real 3. Ad Infinitum 4. Dining Alone B1. Song Sung Long 2. Ida Lupino 3. Funnybird Song 4. A New Hymn
これはもう完全な裏ジャケ買いです。今を遡ること30年(以上?)前、union茶水Jazz館のFusionエサ箱をいつも通り裏ジャケを見ながら漁っていたらStuffのメンバーが勢揃い、しかも300円、これはもう買うしかないじゃないですか!てなことで、Carla Bleyが誰なのか全く知らず、ディナーに合うリラックスした内容なのかな、などと勝手に思いつつレジに向かいました。A1.なかなか軽やかでいい感じと思ったのも束の間、曲が進んでいくとStuffのようなレイドバックした雰囲気ではなく、重々しい(厳かと言えばいいのでしょうか?)曲が続き、シンプルなものが好きな自分には難解に思え、1枚通して聴いたら聴き疲れしてしまいました。後で調べたらフリージャズ出身とのことで、妙に納得し、Stuffとの競演はミスマッチに感じ、しばらく遠ざかっていました。その後、20年くらい経って、レコードのデジタル化を進めていくうちにこんなレコードも買ったな、と思いながら聴いてみたら、なかなかいいじゃないですか、つまりは自分自身がこのLPを聴くほど耳も心も成熟していなかったということなのでしょう。とは言え、お洒落なジャケットに反して、ディナーのお供ではないとは思います・・・・。余談ですが、ポンタさんが自著「自暴自伝」でこのLPでのドラムはオレだ!と暴露していましたが真相は如何に?(他にも興味深いエピソードがたくさん書かれていますので読んでみてください)
<聴きどころ>
Gale とDupreeは競演していないようです。 A2, A4, B2がGale で、A1, A3,B3がDupreeでしょうか? 軽妙なDupreeに対し、荘厳なGaleと、個性が際立ちます。個人的には、重く湿ったGale のギターをしっかり聴き込み(A4のオブリの濡れた感じが特に気に入りました)、A1,B3のDupreeのソロにホッとする、という感じで聞いていました。しかし、A2のGaleのソロはいつものバイオリン奏法やチョーキングビブラートは変わりませんが、あまりにも歪みすぎではないでしょうか?インタビューでも「俺はディストーションを使っているが、誰も気づかない。真剣に聞いてないのさ」みたいなことを言ってましたが、ここまで行くと、特に真剣に聴かなくても誰でも気づくと思います。 しかし、歪んだサウンドやハイポジションの使用では、Super400では扱いづらい(自分もフルアコ持ってますが、12フレット以降のチョーキングやダブルストップが厳しくなります。ドライブさせるとハウリングもきついです。)のでは?と思ってしまうのですが、強いこだわりがあるのでしょうか?(晩年もL4やSuper Eagleなど、胴厚のフルアコですね)
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡(あまり入り込むと悪酔しそうです) |
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