Maxine Nightingale / Love Lines (1978) – Ray Parker Jr., Larry Carlton

本作のギターの主役はRay Parker Jr.です。

A1. You Are The Most Important Person In Your Life
 2. You Got To Me
 3. Your Love's Too Strong
 4. (Bringing Out) The Girl In Me
 5. Love Me Like You Mean It
 6. Lead Me On
 
 
B1. I Die Inside Without You (Darlin' Dear)
 2. Ask Billy (They Tell Me)
 3. No One Like My Baby
 4. Someone Like Me
 5. You Made My Life Beautiful

 
 
 


Maxine Nightingaleの'79年の作品で3枚目のアルバムとなります。デビュー作、”Right Back Where We Started From”のスマッシュヒットにより、次作の”Night Life”ではCarlton,Litenour,Jay Garydonの揃い踏みなど豪華なバック陣でしたが、本作でもLAを中心に一線級のセッションミュージシャンが集められ、主役のヴォーカルも表現力など更に磨きがかかっています。(ポップさのある曲のせいかもしれませんが、Cheryl Lynnに近い雰囲気を感じました。Ray Parkerも参加してますし。ただしこっちの方が先ですけど。)
上京直後に渋谷の中古レコード店で前作を購入しましたが、本作は10年ほど間が空いた後、Unionのエサ箱からゲットしました。その頃はネットもまだ始めておらず、裏ジャケや雑誌の情報、自身の記憶に頼ってレコードを購入しており、エサ箱漁りをしている際に特徴のある名前を目にし、UK盤で300円、もしかしたらまたCarltonが参加しているかもしれないという期待から買いました。


<ギターの聴きどころ>

裏ジャケには参加ミュージシャンの記載はありませんが、インナーには個別曲の詳細なクレジットがあり、期待通りCarltonが参加していました。Ray Parker Jr.も!よく見たらアレンジにはMichel Colombierの名前もあり納得です。早速針を落とします。
Carltonの名前もRay Parker(以下、RP)の名前もあるA1、特徴のあるリズムに乗って、左からペケペケが聴こえてきます。右からはシンセとユニゾンのCarltonのドライブサウンドが続きます?ヴォーカルが入ってからも左は合間にハーモナイズドチョーキングを織り込んだ個性的なカッティングが細かくリズムを刻み、後半には右からチョーキングとビブラートで大きく歌うCarltonのオブリが盛り上げます。
ポップさも感じさせるA2でもRPのカッティングが冴え渡ります。
A3では、RPは右に引っ越します、ドライブサウンドのオブリはGlenn Nightingaleとのことですが、ご主人?兄弟?
RP作のA4もポップな曲です。RPは左右のリズムギターに加え、センターでもエフェクトの強いWah Wah Watsonっぽいサウンドでリフやオブリを入れています。この曲は、EPOも”Girl In Me”として日本語詞でカバーしています。(RPプロデュースです)
A5でも、ドライブサウンドのイントロやオブリ含め、RPのギターが大活躍です。(自身のアルバムでも結構ドライブサウンド使っています。)
スロウのA6もギターはRPです。フェイザーをかけたサウンドでのアルペジオ主体のバッキングです。自身の作品でも甘々のスロウたくさんあります(&流し目付き)
B1のミディアムスロウはCarltonです。左はオブリ中心、右は補完的位置付けのバッキングです。’79年頃はBoogieの使用で、最もドライブが強い時期ですがここでは左右ともナチュラルトーンです。
B2もRPでオクターブカッティングからスタートします。甘めのサウンドであまりペケペケしていませんが、ヴォーカルのバックではブラッシングにアクセントが来る独特のリズムでいつものプレイです。
B3もポップな曲です。得意技の一つであるシングルトーンのバッキングと高音弦のカッティングを巧みに組み合わせてGrooveを作っています。
哀感の漂うB4,フェイザー(フランジャー?)を強めにかけたサウンドで右からパーカッシブなバッキングで曲にアクセントを加えています。
ラストもメロウなミディアムですが、ここでもギターは控えめです。
本作のギターの主役はRPさんです。クセの強いプレイとサウンドですが、また聴きたくなる中毒性の高さがあります。(ジャケットの主役の写真も、どうしたらそんなペケペケしたサウンドが出るのかしら?と言いたげな表情です)
なお、本作は”Lead Me On”として一部曲の差替&曲順入換、ジャケット差替でUS盤としてもリリースされています(アレンジも微妙に違いますのでリミックスされているかもしれません)マニアの方、ぜひ両方聴き比べて見てください。





Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

(AmazonにはUS盤しかありませんでした)

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