Leon Ware / Inside Is Love (1979) – David T. Walker

春の夜のように、曲も歌もギターもメロウで官能的です。

A1. What's Your Name
 2. Inside Your Love
 3. Love Is A Simple Thing
 4. Small Café
 5. Club Sashay
 
 
B1. Try It Out
 2. Love Will Run Away
 3. On The Island
 4. Hungry
 

 
 
Leon Wareの'79年の作品です。以前弊ブログで取り上げた”Musical Massage”同様、自作曲(B2除く)を自身がプロデュースし、西海岸を中心とした腕利きのミュージシャンを集めてレコーディングされています(リズム隊始め、顔ぶれは変わっています。)前作のMotown(Gordy)を離れ、マイナーレーベルのFabulousよりリリースされており、前作から3年のブランクがあっての移籍、前作もいわくつきですので、Motownと揉めたのでしょうか?
前作を聴いて以来、すっかり虜になり(Marvin Gayeやテディペンのようにどエロにならないところがグッドです。)、リーダー作はもちろんのこと、コンポーザーとして他のシンガーへ提供した曲も集め始めた中の1枚で、本作も裏ジャケ記載の通りDavid T.参加の大きなオマケ付きです。他の作品同様、決して安くはありませんでしたが、Minnie Ripertonと共作の大好きなA2(タイトルと歌詞は「あなた」と「私」が入れ替わっています)も入っており、思い切って購入しました。





<ギターの聴きどころ>

裏ジャケのクレジット、A4以外は個別曲のクレジットがありませんが、David T.は聴いた限りではA2,A3,A5,B1,B3,B4の6曲に参加しています。
A2、Minnieのバージョンではミディアムスロウに乗せてCarltonとParksが素晴らしいコンビネーションバッキングを聴かせていますが、ここではテンポを上げ、David T.はイントロのダブルストップのワンポイントオブリの後、ヴォーカルに入ると高音弦を中心としたGroovyなカッティングです。カッティングも上手い!個人的にはRoberta Flackの”Feel Like Makin' Love”と並んで、春の暖かく艶かしい夜に聴きたい曲のベストワンです。
続くA3、Mrvin Gayeへの提供曲と同じ路線で、左からポイントでオクターブやテロリロのオブリを入れており、サックスソロのバックでは寄り添うようにカウンターを入れています。音量は決して大きくないにもかかわらず、存在感抜群で、妖艶さを一段と盛り上げています。
A4はナチュラルトーンでのオクターブ等のオブリがいい感じですが、David T.ではありません。あのChris Raeと同じ人ですかね?
ガヤから始まるA5、右のWah Wah WatsonともどもDavid T.のギターは左から微かに聞こえる程度です。
アップのB1、ここでは左からリズムの間を泳ぐように流れるようなオブリを左から入れ、全体のGrooveに揺らぎを与えています。
B3も左から微かにカッティングが聴こえますが、右(から飛ぶ)のWatson君が暴れていて隠れてしまいがちです。
ラストのミディアムスロウでは、ヴォリュームがグッと上がり、イントロから特徴のあるフレーズを響かせます。ヴォーカルが入ってからも曲調の変化に合わせてダブルストップやテロリロを中心としたフレーズを惜しみなく繰り出し、本領発揮です。
他にギターは Bruce Fisher,Kevin Mooreがクレジットされています。Kevin MooreはKeb Mo'の本名ですが、存在を感じなかったので別人でしょうか?あるいはDavid T.とWatsonの個性が強すぎて霞んでしまった?
これからの季節にぴったり(ただし夜限定)のメロウさ、ぜひ聴いてください。










Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

Follow me!