Merry Clayton / Gimme Shelter (1970) – David T. Walker

熱唱に彩りを添えるバッキングです。

A1. Country Road
2. Tell All The People
3. Bridge Over Troubled Water
4. I've Got Life
5. Gimme Shelter


B1. Here Come Those Heartaches Again
2. Forget It I Got It
3. You've Been Acting Strange
4. I Ain't Gonna Worry My Life Away
5. Good Girls
6. Glad Tidings




Merry Claytonの'70年の作品です。デビュー盤でOdeからのリリースになります。Merry Claytonの簡単なキャリアやDavid T.作品への参加などは自身の名を冠した2ndの紹介で触れておりますのでご参照ください。Ode創設者のLou Adlerがプロデュース、David T. との関係が深いGene Pageがアレンジを担当しています。Paul HumphreyやBilly Preston, Joe Sampleなど豪華なメンバーが参加し、タイトル曲など当時のヒット曲のカバーを含む11曲を熱唱しています。なお、B6は裏ジャケに曲の記載がありません。
Merry Claytonのレコードは、Chickenshackがカバーした曲のオリジナル探しの中で"Emotion"を見つけて購入したのが最初で(オリジナルはWebster Lewisですが)、"Beloved"などDavid T.作品への参加と線がつながり、他の作品も探したところ見つけたのが本作と2ndです。安レコ購入がほとんどの私めですが、2枚ともまだCD化されてされていなかったためか、ジャケットがボロボロであるにも拘らずそれぞれ3,000円以上しました。もちろん値段以上の価値がありました。


<ギターの聴きどころ>

裏ジャケには参加ミュージシャンが記載されており、ギターはDavid T.含めDavid Cohen, Louie Shelton, Lou Morell, Orville Red Rhodesの5人の名前があります。個別曲のクレジットはありません。David T.はどの曲に参加しているのでしょうか?
ギターが数本被っていてわかりにくいところもあるのですがサウンドやプレイスタイルから判断すると、
A1の曲の途中から現れるカッティングやオクターブなどのオブリ(左)
A3の後半からのメロウなダブルストップのオブリ(左、右のBilly Prestonのオルガン, 左のJoe Sampleのアコピとともになんと贅沢な組み合わせ!)
B1の蝶が自由に飛び回るようなメロウなバッキング(左)
B2のシャープながら独特のノリがあるカッティング(左)
B4の濡れたサウンドでのオブリ(右)
B6のフリーなダブルストップのオブリ(センター・・・これはちょっと怪しいですが)
と思います。
2ndほどの活躍はないものの、各曲で熱唱に彩りを添えつつ存在感を発揮しています。

しかし、Merry Claytonの作品、どれもの名作でありながら愛読の”U.S.ブラックディスクガイド”に取り上げられていないのはなぜ?カバー曲が多いから?謎です。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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