Afrique / Soul Makossa (1973) – David T. Walker

Wah好きの方にはにはたまらない内容なのでしょうが・・・。

A1. Soul Makossa
 2. Kissing My Love
 3. Sleepwalk
 4. Let Me Do My Thing
 5. Slow Motion

 
B1. Hot Mud
 2. House Of Rising Funk
 3. Dueling Guitars
 4. Hot Doggin’
 5. Get It
 


 
Afriqueの'73年の作品です。Afriqueは、L.A.のスタジオミュージシャンによるスタジオユニットです。どのような経緯で結成されたのかは定かではありませんが、豪華なメンバーが裏ジャケに記載されています。(Paul Humphreyがドラムではなくパーカッションというところがなんとも贅沢です。)
'87年にギターマガジンの中島さんからいただいたDavid T.参加作小冊子にも取り上げられており、長らく探し続けていましたが、90年台の前半までは何度か見かけたものの、なかなかいいお値段、90年台に入ってアシッドジャズやジャズファンクのブームがくると、隠れた名盤として人気が沸騰、手が届かない値段にまで跳ね上がってしまい、CD再発もされていないようなので入手は無理と諦めておりました。
ところが、世紀が変わる頃、ユニオン新宿のJazz館で、3800円で本作が置いてありました。もちろん迷わず購入しました。
開封するとジャケットも綺麗、盤は通常の倍ぐらいの厚さがあり、傷や汚れもありません。レコード盤と人情は厚い方が良いと常々思っていますので、レーベルにほとんど何も書かれていないことに疑問を抱きつつも、早速ターンテーブルに載せました。


<ギターの聴きどころ>

針を置いた瞬間から、サーッというノイズが乗ります。おそらく裏ジャケにもレーベルにも記載がないので確かなことは分かりませんが、再発盤と思われ、マスターテープからではなく、他の盤を音源として作られたのでしょう。
気を取り直して聴きます。
右のギターのカッティングがWah付きなのは気になりましたが評判に違わぬカッコいいGrooveがスタートし、期待が高まります。Bill Withers作の2曲目も左右のコンビネーションカッティングがいい感じでスタートしましたが、David T.と思われる右のソロがWah使用です。フレーズ自体は紛れもなくDavid T.なのですが、特有のタッチやピッキングニュアンスがWahの強い個性で埋もれてしまっているように感じます。左のソロもWahです。Carltonも取り上げたA3、メロウな雰囲気でスタートしましたがやはり左右ともWah・・・・ A4も・・・・A5に至っては左はFuzzまで・・・・
B面に期待しつつ、盤をひっくり返しますがやはりWahの嵐・・・全編Wah満載でした
Wah好きな方にはたまらない作品のでしょうが、自分の好みとは離れていました。リズム隊のGroove感は素晴らしく、ギターのフレーズも悪くないのですが、Wahのサウンドがどうしても好きになれません。左のFuzzも(B3などピッキングタッチが潰れるほど強烈です)・・・苦手なサイケFunkを感じました。
なお、右がDavid T.、左がArthur Wrightと思われます。(B4のみその逆?)
エフェクトを使わず生音勝負だったら申し分なかったのですが・・・・まあ、David T.様も'70年代前半までは結構Wah使ってますがここまでは・・・・
もう鬼籍に入った方もいるので無理だと思いつつも、エフェクトなしで再録してもらいたいところです。
今回も自分の好みによる独断的な評価(というか感想と願望)ですみません。


全編Wah満載です。、



Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡
酒のお供度♡♡
Wah度♡♡♡♡♡

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