Aretha Franklin / With Everything I Feel In Me (1974) – Cornell Dupree

変わらぬ熱唱と渋いバッキングに感謝です。

A1. Without Love
 2. Don't Go Breaking My Heart
 3. When You Get Right Down To It
 4. You'll Never Get To Heaven
 5. With Everything I Feel In Me
 

B1. I Love Every Little Thing About You
 2. Sing It Again-Say It Again
 3. All Of These Things
 4. You Move Me


 
 
Aretha Franklinの'74年の作品です。Atlanticでは11枚目のアルバムで、Arif Mardinのプロデュースの下、豪華なメンバーで録音されています。(参加曲こそ別ですが、Gale,Chris Parker以外のStuffメンバーが参加しています。)今回もBurt Bacharachの曲(A2,A4)や、Stevie WonderのB1を取り上げるなど、充実した内容ですが、これまでのAtlanticでのアルバム、R&Bチャートでは1位か2位だったところ、このアルバムは6位止まりでセールス的にはやや振るわなかったようです。
一方、本作はなぜかCD再発されず、LP盤がいつまでも高い値段のままでした。(70年代中期以降のAtlantic作品他にも数枚CD再発されていませんが権利上の理由や内容的な不満など何か再発されない理由があるのでしょうか)裏ジャケのDupreeの名前はじめとしたクレジットを見て聴きたいと思うものの、値段に慄いてずっと指を咥えて見ているだけでしたが、たまたまUnionで傷あり盤が1500円ぐらいで出ていましたので購入しました。パチパチノイズが残りましたが針飛びするほどではなかったのでまあ満足です。(内容はもちろん満足です。私なんぞは発売から20年を経て初めて聴きましたので、Arethaの相変わらずの歌唱も曲も文句なしなのですが、リリース当時はNewSoulやFunkの台頭など時代の流行についていけなかったということなのでしょうか?)

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケによると、ギターはDupreeとHugh McCrackenのコンビです。(曲によって表記の順番が違うのは、意味があるのでしょうか?)
A1のイントロ、泣かせるフレーズのオルガンの傍らで、ハーモニクス音が聴こえます。ヴォーカルが入ると左はダブルストップのスライドとコードカッティング、右はヴァイオリン奏法交えたオブリ、どっちもDupreeでは?McCrackenは頭のハーモニクスだけ?
アップの2,左は単音リフとスライドなどのオブリ、右が独特のリズム感のカッティング、右がDupreeでしょう。
というように、左右似通ったサウンドとフレージングもあるのですが、聴き進むと左ではスライドバーの使用やドライブサウンドもあるのでMcCracken、右がDupreeが基本と思います。
スロウのA3,A4でも左右のコンビネーションでのバッキングです。A3の間奏のスライドのソロは前述の通りMcCrackenでしょう。
A5ではイントロがDupree,曲中のスライドギターがMcCrackenです。後半のGrady Tateのドラミングが迫力です。Purdieかと思ったら違いました。
Stevie WonderのB1、かなり原曲を崩してフリーに歌っています(タイトル見ないで聴くと気づかないかもです)。この曲ではDupreeが渋いオブリを挟みます。
B2はクレジット通り、左のカッティング、右のWahサウンドともDupreeです。自分はWahはちょっと苦手です。
Gospel調のB3、ここでのDupreeのダブルストップやチョーキングのオブリは何とも味わい深いです。短いソロもあります。エンディングに向けてオクターブカッティングで締めます。
感動的なラスト、ギターは控えめなコンビネーションでArethaの熱唱を支え、後半スライドのオブリはMcCrackenと思います。
B3やB4を聴くと改めてArethaの凄さを実感します。CD化もされず、あまり人気がない作品のようですが自分にとっては大事な1枚です。










Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡    
お酒のお供度♡♡♡♡

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