ChickenShack / ChickenShack IV (1988) – 山岸潤史

当時は、中途半端に感じましたが・・・

アナログ
A1. 2 1/2 Nights
 2. Rise
 3. Just Go On
 4. Is It Love
 
B1. Body Slam
 2. Love Is Here To Stay
 3. Are We Dreamin'
 4. Impulse Love
 5. Forever

CD
 1. Body Slam
 2. Love Is Here To Stay
 3. Just Go On
 4. Is It Love
 5. 2 1/2 Nights
 6. Rise
 7. Are We Dreamin'
 8. Impulse Love
 9. Forever


 
 
 


Chickenshackの'88年の作品です。タイトルどおり4枚目に当たります。(Loving Power除く)前作よりBlack色が強くなり、本作ではベースがBobby Watsonに替わりさらに先端的なBlack色が強くなるとともに、1曲を除きヴォーカルやコーラスが入るなど構成面でも大きな変化があった1枚です。
すでにCDがすっかり定着し、アナログの発売がほんの一部になってきていた時期ですが、自分は例によってまずアナログを買いました。"I"や""、"Loving Power"では CDの方が曲数が多く後でCDを買い足していましたが、本作では収録曲は変わらないものの上記の通りアナログとCDは曲順が異なっており、一部の曲でも微妙に長さが異なる(CDが長い)など差別化が図られています。何のために?またもや術中にはまってCDも中古で買い足してしまいました。しかし、自分にとっては歴代のChickenshackのアルバムの中で最も聴いた頻度が少ない1枚です。

<ギターの聴きどころ>

A1、新加入のBobby Watson作のスロウです。ヴォーカルに続き土岐さんのセクシーなサックスが入り、山岸さんのエッチ度の高いギターも、と思って期待して聴いていましたが、ストラトと思われるシングルミュート中心のバッキングに加え、右に小音量でフルアコっぽいオブリはいるものの
ソロはなく少し肩透かしの1曲めでした。(この欲求不満はライブ盤の”Prime Time"で解消されます。)
ラップから始まるA2、自分は当時こういう曲調は好きではなく(今も?)、山岸さんのソロもDist+Wahで熱いんですが自分の好みではなく、???でした。交代したDarekに捧げられており、受け取り方によっては意味深な歌詞に感じられます。
A3もMellowなスロウでヴォーカルも決して悪くないのですが、後半山岸さんの粘っこいソロ、土岐さん、ヴォーカルとの絡みが入るもののちょっと短く感じました。
A4もムーディーではありますが、軽い感じが否めず、山岸さんのストラトによるバッキングも地味に感じました。
B面にひっくり返すと、B1,流行り物のリズムで、やはり自分の好みとは合わず・・・
B2もA4同様、流行りのブラコン(死語?)の域を出ていないと感じました。
B3のスロウはデュエットで、作者である土岐さんのサックスがセクシーに響きますが、山岸さんのソロは短く、リバーブかけすぎに感じました。(その後、バッキングの多彩さに気づきますが、当時はまだわかりませんでした)なお、CDの方がエンディングの土岐さんのソロが長く、山岸さんのオブリとの掛け合いも聴けます。
B4は、ヴォーカルはコーラス程度でBobby Watsonのベース、土岐さんのサックス、山岸さんのバッキング+ディストーションソロも鮮やかであり、 プレイヤーに重きを置いた前作までのChickenshackらしい作品です。
ラストのB5は唯一の完全なインストで、作者の土岐さんの艶やかなサックス、山岸さんの激情のソロが聴けます。この曲も土岐さんのエンディングソロの分CDが長いです。従って、これから買う人はCDを買った方が得です。(LPその後ほとんど見ませんが)
本作をそれほど聴かなかった理由は、
①当時はSoulの分野でもメロディの美しさやヴォーカルの旨さ、激しさを重視して聴いていたこと
②Chickenshackには山岸さん、土岐さんの双頭フロントのスケべエなプレイを聴きたかったのにそれが少なかったこと
より、中途半端に感じたのだと振り返ります。
今聴くと、短いソロやバッキングに味わいを感じるのですが・・・自分の若さゆえの気取りと背伸びでした。






Emotional度♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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