David Diggs – Nothing But The Truth (1989) – Eric Gale

無機的なリズムにヒューマンなGaleのギターがハマっています。

 1. Soundtrack
 2. Nothing But The Truth
 3. Airtite
 4. Lady Face Mountain
 5. Pink Frog
 6. Street Strut
 7. Juliette
 8. Magnetic
 9. Heart Intruder
10. Airtite (Extended Mix)





David Diggseの'89年の作品です。アレンジャー、コンポーザー、キーボーディストとしての経験を活かし、自らのプロデュース、アレンジでニューエイジ系のArtful Balance Recordsよりリリースしています。早くから才覚を発揮しプロとして活動、Quincy Jonesに実力を認められ、"The Dude"ツアーの音楽監督を務めたということです(同名のレコードには参加していません)。
Diggsを知ったのは、"Streetshadows"(邦題「ミントサマー」、Paulinho Da Costaのところで触れています)で、エサ箱からゲットした安盤ですが心地よいFusionで、夏のランニングのお供に結構聴いていました。本作は、7~8年前だったと思いますが、下北UnionのJazz安棚で発見、Diggsの名前を覚えていましたので手に取り、裏をひっくり返すと、緑の縦縞で見辛いですがなんとGaleの名前があり、500円の値札を確かめて速攻レジに向かいました。

<ギターの聴きどころ>

中を開けると、インナーにも同じ内容が書かれているだけで、個別曲のクレジットはありませんでした。とりあえず通して聴いたところ、Galeは4,6,8に参加しているのではと思われます。
4は後半のソロで登場します。時代を感じさせるビートとサウンドで、Galeのプレイもいつもよりは少し滑らか(本人比、他の人と比べたら十分アクが強いです)、Benson先生ほどではないにしろ音を細かく刻む速弾きフレーズもチョロっと登場します。バックの無期的とも言えるサウンドと合うのかと思いましたが、浮いていないところが音楽の不思議なところです。
6は、左のキレも重みもあるカッティングがGaleだと思います。サックスや主役のピアノとともに機械的なビートの中で人間臭さを感じさせています。
7も機械的なリズムに壮大な(大袈裟な?)アレンジが施され曲が進んでいきます。中程で、突然聴き慣れたタメとツッコミに溢れたギターが入ってきて、その後もチョーキングやビブラートを駆使したフレーズで引き倒します。エフェクトの強いサウンドは残念ですが、インパクト抜群です。なお、右のシャカシャカしたカッティングはDiggs自身と思われます。(3,10などその他の曲も)
当時のこの手のサウンドに引っ張りだこであったPaul Jackson Jr.やMichael Landauではなく、強い癖を持つGaleを選んだあたり、
Diggs自身、プロのキャリアのスタートは鍵盤ではなくギターだったとのことですので、ギターに対するこだわりがあったのでしょうか?
全体的にクールなサウンドですが、Galeの参加で温度が上がった気がします。




Emotional度♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡   
お酒のお供度♡♡♡  

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