Stanley Turrentine / Pieces Of Dreams (1974) – David T. Walker

David T.のギターがBGMになるのを防いでいます。

A1. Pieces Of Dreams
 2. I Know It's You
 3. Deep In Love
 
 
 
B1. Midnight And You
 2. Evil
 3. Blanket On The Beach
 4. I'm In Love
 


 
 
Stanley Turrentineの'74年の作品です。Turrentine、弊ブログでも何度か取り上げていますが、太くよく歌うテナーにDavid T.やGale,Dupreeのようなソウルフルなギターは相性抜群です。本作はFantasyからの1枚目で、Page兄弟がプロデュースや曲の提供を行なっており、美麗なストリングアレンジを施しています。バックのメンバーもPage兄弟の人脈で腕利きのメンバーが集められています。
本作も一連のTurrentineのレコードを買い集める中で、裏ジャケにDavid T.の名前を発見し、A2はDonny Hathaway、B2はStevie Wonder(もしくはEW&F、あるいはHoulin' Wolf、これはあり得ない?)B4はBobby Womackのカバーかもしれないと思い、すかさず購入しました。

<ギターの聴きどころ>

ギターはDavid T.、Ray Parker Jr, Dean Parksと書かれています。早速聴きます。
A1、ホーンのイントロに導かれ、Bossa調の曲がスタートします。主役のテナーが入ってくると、すかさず左からテロリロフレーズが入ってきます。ダブルストップやスライドなどお得意のオブリが次々と繰り出されます。音量も小さくなくよく聴こえます。右のカッティングと比べるとむしろ全体のバランスからは大きすぎる気もします
A2は読み通りDonny Hathawayのカバーでした。(原曲でのギタは、DupreeっぽいプレイのSpinozza)。モジュレーションがかかったイントロ(だけ)のギターはDean Parksでしょうか?主役のテナーが大きくテーマを奏でる中、いつの間にかDavid T.がひっそりと入ってきたかと思いきや、弾むように強弱のあるオブリで主役に寄り添っていきます。
ブラームスをPage兄弟が変身させたというA3,David T.の縦横無尽なオブリがアクセントになって単なるBGMにはなっていません。原曲は聴いていないのですが一体どんな感じなのでしょう?
そして、なんとBarry WhiteのカバーのB1、サクソフォーンの音色によってますますクサみが増していて、エコーが薄いにもかかわらず夜霧に濡れた世界です。本家同様、ハーモニーのリフがDean Parksで、オクターブやダブルストップでさらに激しさを増したオブリがDavid T.です。Solomon BurkeのカバーでもDavid T.がプレイしています。
B2も読み通りStevie Wonderのカバーでした。原曲同様シンセが使われていますが、テーマがサックスに変わるとまた違った印象を受けます。David T.は途中まで影を潜めていますが、中盤以降、アタックの強いサウンドで、コードやオブリを突っ込んできます。
B3もPage兄弟の曲で、波の音やカモメの鳴き声に続いて、David T.の粘っこいギターが入ってきます。以外にもその後は控えめなプレイです。
B4,Womackのカバーでした。原曲では印象的なギターのイントロ(Womack自身が弾いている?)でしたが、全体のアレンジはArethaのヴァージョン(ギターはDupreeが弾いています)に近いようです。ただし、ギターは全く別で、テロリロやダブルストップ、駆け上がりフレーズなどDavid T.ならではの独特のプレイで盛り上げます。テロリロフレーズもピッキングが強いところではエッジが効いてるように聴こえます。
1枚通してきくと、ソロは無いながらDavid T.のフューチャー度が高い気がします。本作、ストリングスのアレンジでTurrentineの骨太なテナーが大味になってしまう危うさを感じましたが、David T.のいつもより強めのピッキングによるオブリ、いつも通りの甘さながらエコーを抑えたギターサウンドがアクセントになり、場末酒場のムードミュージックになるのを瀬戸際で食い止めているような印象を受けました。そこまで計算しているのであれば、Page兄弟あっぱれであります!
B2、B3、B4などでの右のカッティングはまだあまりペケペケしていないRay Parker Jr.でしょうか?
その後のFantasyでの"Have You Ever Seen The Rain"や"In The Pocket"もPage兄弟とDavid T.の組み合わせです。こちらも聴いてみてください。







Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡  

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