Eric Gale / Forecast (1973)

ジャケットも内容も素晴らしい初リーダー作です。

A1. Killing Me Softly With His Song
 2. Cleopatra
 3. Dindi

B1. White Moth
 2. Tonsue Corte
 3. Forecast


 
 
Eric Galeの'73年の初リーダー作です。Kuduレーベルからのリリースで、プロデューサーはCreed Taylor、アレンジはGaleとBob Jamesです。バックもCTIファミリーで気心の知れた仲間です。 50年代後半から、R&B、Jazzを中心に多くのレコーディングやライブに参加してきたGaleですが、Cleed Taylorに勧められ、忙しいセッションや療養の合間に制作されたようです。80年代のIsland Breezeや、Stuff、Patti AustinJoe Cockerでの名演などによって、Galeのプレイに興味を持ちレコードを集め始め、本作はリーダー作としては2番目に購入した作品になります。ギターを抱えた油絵のジャケットがカッコよくて、それが決め手でUnionの中古コーナーに数枚あったGaleのソロ作からまずこれを選びました。(大好きなA1もやっていますし)。後で気付くのですが、このギター、トーチのヘッドインレイやスクエアのポジションマーク、Fホールの形状など、愛用のSuper400ではなく、L5でした。この時期はL5を使用していたのでしょうか?(このジャケット以外、L5を弾いている写真や画像見たことがありません)

<ギターの聴きどころ>

自身が音楽監督を務めたRoberta Flackの名曲のカバーから始まります。左のアルペジオ主体のバッキングに被せて、濡れた太いトーンで美しいメロディを紡ぎます。Galeのロマンチシズム、優しさが詰まった名演です。中間部での左のプレイも絶妙です。深夜によく聴きました。
続くA2はRalph MacDonaldのパーカッションが印象的なLatinのリズムに乗ってPopで優しいメロディーを辿っています。明るさや爽やかさを感じさせる数少ないプレイではないでしょうか?(それでもソロは繰り返しフレーズを多用したGale節ですが)
多くのカバーがあるA3、空間を活かしたゆったりとした大きなプレイでスタートします。低音部から高音部まで駆使したテーマプレイに続き、ややドライブがかかったサウンドをピッキングやフィンガリングで絶妙にコントロールし、情感たっぷりに歌い上げるソロが続きます。
終盤ではワウを咬ませますが、個人的にはナチュラルサウンドの方がよりニュアンス表現が活きるように感じられます。
Quincy Jonesの影響も感じられる壮大なB1では、カッティング、ワウプレイ、ディストーションサウンドまで飛び出し、何本もギターが重ねられており、クドさも全開という感じです。
ReggaeのリズムのB2、甘いトーンながら弾けるようなピッキングも交え、高らかに歌い上げます。
タイトル曲のB3、やはりQuincyとの演奏のような雰囲気ですが、ギターが入るとタメとツッコミ、粘っこいチョーキングとビブラートのGale節で自分の色に染めていきます。カッティングは、アコギ(あるいは生音マイク録り)のフレーズも少しだけ入ります。
中盤以降は、ワウサウンドとディストーションサウンド(というよりファズサウンド?)も加わり、混沌としつつもものすごい熱量を感じさせるプレイです。
熱く弾きまくるGaleもいいですが、スロウでの情感のこもったプレイがGaleの真骨頂と思っておりますので個人的にはA1に尽きます。数えきれないくらい繰り返し聴きました。
この後、ますますGaleにハマり、エサ箱漁りでレコード時代のリーダー作をコンプします。(ただし希少盤のNegril除く)



Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡   
お酒のお供度♡♡♡♡♡

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