Gene Page / Hot City (1974) - David T. Walker, Ray Parker, Jr.
セッションギタリスト揃い踏みです。わからない音は誰でしょう?
A1. All Our Dreams Are Coming True 2. Jungle Eyes 3. She's My Main Squeeze 4. Gene's Theme 5. I'm Living In A World Of Gloom B1. Don't Play That Song 2. Satin Soul 3. Cream Corner (Get What You Want) 4. To The Bone Gene Pageの'74年の作品です。Motownの諸作など多くのソウル作品のアレンジャーを務め、華麗なストリングで楽曲に彩りを添えて来た縁の下の力持ちですが、本作は自身のリーダー作となります。盟友のBarry Whiteにプロデュースを委ね、L.A.の腕利きを集めてレコーディングされています。全曲インストで、本人は作曲、アレンジのほかキーボードを演奏しています。(Barry WhiteとClarence McDonaldもキーボードで参加しておりどれがGeneのプレイかはわかりませんでした)メンバーもBarry Whiteの同時期の作品と被っており、歌のないBarry Whiteといったところです。多分、当時は時代の先端を行っていたムードミュージックであり、後のフュージョンやスムースジャズ的な位置付けだったのでしょうが、達人たちの演奏そのものは素晴らしいのですが、過度なストリングスやホーンのアレンジは、今聴くと若干の陳腐さを感じてしまいます。・・・・・
<ギターの聴きどころ>
ギターは、David T. Walker(以下DT,基本右), Dean Parks(以下DP), Wah Wah Watson(以下WW、左右どっちも), Ray Parker, Jr.(以下RP、基本左)当時のL.A.の売れっ子たちが勢揃いしています。一部の曲でのテーマはあるものの、ソロはなく、バッキングやオブリ主体という超贅沢な使い方です。 A1,RPが左のキレの良いペケペケカッティング、WWが左右のエフェクトの強いカッティング、DTが右のしなやかで艶やかなオブリという組み合わせと思います。とするとイントロのシングルトーンと、テーマのオクターブは? 怪しげなムードのA2も同様の組み合わせで、RP左のシャープなカッティングとハーモナイズドチョーキング、WW効果音、DTは中間でセンターに少しだけ登場するミュート気味のオブリ。とするとイントロなどにたびたび登場するナチュラルトーンは? メロウなA3、テーマに続いて控えめながら甘いオブリが絡みます。右のオブリはDTですが、テーマもDT? Barry Whiteからのプレゼント曲のA4、RP右のカッティング、フェイズミュートの単音ポコポコWW、DTは聞こえませんでした。 タイトルと反してゴージャス感のあるA5、RP左のシングルノートカッティング、DT右のダブルストップスライドのオブリ、ワウ+エコーの飛び道具プレイがWWでしょうか? オーケストラが壮大な(大袈裟な?)B1、 DT左のオブリとコードカッティング、後半に行くにつれ大活躍です。イントロの左のオクターブチョーキングは?RPとWWは聞こえませんでした。 Love Unlimited Orchestraでも取り上げたB2,展開が目まぐるしい曲です。WW最初のワウワウ、RP左右の少し歪んだカッティングとブリッジ部のリフ(センターのカッティングも?)、DT右のテーマのリフ(エンディング付近でにオクターブ上がるところがかっこいいです。)とオブリ、ここでもメインはDTでしょうか カントリーフレイバーを感じさせるB3のメインギターはDPでしょうか?,RP左のシングルノート、DTはオクターブなどの控えめなオブリ ラストのB4,RP左の少し歪んだ音でのシングルリフとカッティング、WW効果音、DTは聞こえませんでした。センターのキレのいいメインフレーズはやはりParks? 今回、A1,A2,A3,B3,B4など結構特定が難しいパートがあり、(A1やA3はDTの気もするのですが、それにしては個性が薄いように感じます)、決め手にかけますが消去法的に、意表をついてDean Parksでしょうか? 以下、その根拠の推察です。(GP=Gene Page、WF=Wilton Felder) 休憩室 12:30 RP: Watsonさん、ジャケットの娘と合コンの話つけて来ましたよ!可愛い友達も連れてくるって!今日のスタジオ上がってから19:00! WW: Hot CityならぬHot Pants娘だな!相変わらずお前はそういう時だけ動きが早いな! RP: カッティングと一緒でキレが良いって言ってくださいよ!チャカチャカやるンすよ! WW: ところで、DTさんはどうする?声かける?一応先輩だからなあ・・・ RP: あの人、ギターと一緒の甘いフレーズでいつも一番いいとこ持ってっちゃうからなあ・・・むっつりスケベだし!今回はハブりましょう! WW: 了解!バレないようにさっさとずらかろうぜ!楽しみ楽しみ! スタジオ 18:00 GP:全体的に良い出来なんだけど一部音が薄い気がするな!ギターのみんな、これから残業できる? RP,WW:(合コンまであと1時間しかないじゃん・・・おっさん、どれだけ音重ねるんだよ!)すみません、今日この後野暮用ありまして・・・ DT:お前ら怪しいな?またよからぬことを考えてないだろうな? RP,WW:とんでもありません!今日はいっぱい弾いちゃって指も痛いんで・・・いつも地味なParksさん、たまには主役張りませんか? DP:僕はあんまりリードとか興味ないんだよね・・・ RP:もっと目立たないとCarltonさんに差をつけられますよ?クルセでもDTさんを差し置いてレギュラーになるらしいじゃないですか? WF:おいおい、Carltonは本物だし、ナイスガイだぜ!お前らが合コンしてる間もギターの練習してるぜ。 DT:ワシも今日はダメ!この後、Nick DeCaroのレコーディングに呼ばれてるんだよね・・・ RP,WW(ラッキー!)じゃあお疲れっす!、お先っス!(逃げるように去る)→ Donna Washingtonに続く GP:じゃあ今日は、DP君に頼もうかなあ?DT君も帰っちゃったんでA3やB2のテーマはDT君ぽく弾いてくれる?B3とB4は好きに弾いていいよ!残業手当は2割5分増しの法定通りね! あくまで私の妄想であって事実や登場人物の本当のキャラとは必ずしも一致しません。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
曲のスコア分厚い度 | 📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖 |
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