Leigh Harris / House Of Secrets (1999) - 山岸潤史
激しいソロとムッツリスケベのバッキングです。
1. Like A Ghost 2. Incommunicado 3. Paint This Town 4. Devil Jumped A Rabbit 5. Backstreet Girl 6. Telephone Sleeping In My Bed 7. Evening In Paradise 8. Caroline No 9. Crazy Mirrors 10. Oklahoma USA 11. Midnight Star Leigh Harrisの'99年の作品です。N.OのシンガーでLittle Queenieの愛称でバンドを結成、ライブを中心として活動を開始、著名なミュージシャンとの共演も積極的に行ってキャリアを積み重ね、自身名義でも3枚のソロアルバムを残しています。本作は1枚目で、Mark Binghamと共同プロデュース、地元N.O.の音楽仲間を集めてレコーディングされました。N.O.出身であるせいか元々ジャンルに捉われない音楽活動をしていたとのことで、本作でも落ち着いたスロウを軸としながらも、多様な要素を取り入れ、バックの落ち着いた演奏と相まって円熟したヴォーカルを聴かせています。 ユニオンのSoul&Blues館のN.O.のコーナーに置かれており、ケース割れのため500円で売られており、名前すら知りませんでしたが、裏面のMark Binghamの名前に期待して購入しました。
<ギターの聴きどころ>
予感的中で、インナーの個別曲のクレジットを見ると4,8,9,11にelectric guitarとしてJune Yamagishiの名前がありました。 4では、深いディストーションとリバーブがかかったサウンドによる激しいプレイが曲のムードをさらに怪しげにしています。個人的にはちょっとサウンドを作りすぎて不自然な印象を受けました。 Beach Boysのカバー(なぜ?)であるスロウの8、シングルコイルのサウンドでのアルペジオを崩したひっそりとしたプレイです。 9もスロウで、Steve Masakowski(ソロも数枚リリースしています)とのコンビです。左がコーラスサウンド、右がシンプルなナチュラルトーンです。いつもの強烈な個性は薄いですが右が山岸さんでしょうか? ラストの11もスロウです。ここでメロウ(スケベエ?)山岸の本領発揮で、シングルコイルによるチロチロバッキングでスタートし、曲の盛り上がりに合わせてコードにダブルストップやハンマリング・プリングのトリルを交えたオブリでレスポンスしていきます。決して熱くなりすぎることはなく、後半のミュートなどのようにどちらかというと焦らしのムッツリ系プレイです。弾き倒す山岸さんも好きですが、Chickenshackで聴かれるようなのイキそうでイカない寸止めも大きな魅力です。 パパグロなどのFunkを期待すると肩透かしですが、夜中に一人で飲みながら聴くには適していると思います。その後店頭で見かけたことはありませんが、最近はAmazonの配信でもあるようなのでぜひ聴いてください。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
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