Rufus And Chaka Khan – Live – Stompin’ At The Savoy (1983) – Tony Maiden, David Williams

2024年4月21日 2024年4月21日

domon@guitar

二人のリズムギターマスター、Groovyなプレイです。

A1. You Got The Love
 2. Once You Get Started
 3. Dance Wit Me
 4. Sweet Thing

 
B1. Tell Me Something Good
 2. Stop On By
 3. Pack'd My Bags
 4. I'm A Woman (I'm A Backbone)
 5. At Midnight (My Love Will Lift You Up)
 
 
C1. Ain't That Peculiar
 2. Stay
 3. What Cha' Gonna Do For Me
 4. Do You Love What You Feel

 
D1. Ain't Nobody
 2. One Million Kisses
 3. Try A Little Understanding
 4. Don't Go To Strangers

 
Rufus And Chaka Khanの'83年の作品です。’82年のN.Y.でのSavoy Theatreでのライブ（A~C面）にスタジオ録音の4曲を組み合わせています。このアルバム以前にも脱退、再加入を繰り返したChaka Khan、Rufusとの最後の連名でのアルバムであり、Chakaの唯一の公式のライブ盤となります。ライブでのChakaはパフォーマンスに波があるとのことですが、本作ではそれを微塵も感じさせず、いろいろ確執はあったもののRufusとのコンビネーションもバッチリで、Rufus卒業の有終の美を飾っています。
宮本典子さんからの流れでChakaを聴き始め、その後ChickenShackにBobby Watsonが参加、Rufusのベーシストだったことを知り、Rufusについても見かけるたびに買い集め、数年でコンプしました。どのLPも数が出たのか、あるいは人気が下火になっていたのか、高くても800円ぐらい、ほとんどがワンコイン以内でした。本作は、大好きなA4が入っていることもあり比較的早い時期に購入しました。2枚組、2つ折りのジャケットの内部にはメンバーの写真もあり、本当によく聴いた1枚です。

＜ギターの聴きどころ＞

ギターは、ライブではメンバーのTony Maidenと、Additional Musiciansの一人としてDavid Williamsが参加しています。3日間にわたるライブから収録したとのことですが、基本、左がTony Maiden,右がDavid WillWilliamsと思います。（一部入れ替わりもあるかもです）。
どの曲でも二人のリズムギターマスターのコンビネーションを聴くことができます。特にA1(スタジオ盤では作者でもあるRay Parker Jr.が弾いていました)~A3のアップでのキレのあるプレイは迫力ものです。
大好きなA4の味わい深いリフもそのままですが、ライブで聴く曲ではないのかも？
左右からWahバッキングを組み合わせるB1、センターにもトーキングモジュレーションが入り、ギター3人いる？Chickenshackもカバーした（Bobby Watsonにしてみればセルフカバーです）のB2でも後半にソロが入りますが、左右からバッキングが聴こえます。B3も中間部でもセンターにトーキングモジュレーションのソロがありますが、左右のバッキングは続きます。ジャケット内側の解説を見たところ、L.A.でAdditional Recordingと書いているので、ギターを重ねたものと思われます。
C面に移り、見事にリアレンジされたC1、哀感あるC2、Chakaのソロとしてのヒット曲C3、アンコールと思われるC4でライブは幕を閉じます。どの曲でも見事なコンビネーションバッキングです。
D面がスタジオ録音で、個人的にはラストのJazzyなスロウがお気に入りです。
ギターは内ジャケの写真ではTony Maidenがレスポール、David Williamsがストラトです。MaidenはB面の重ねとD面のスタジオ録音ではストラトを使っているかもしれません。
Tony Maidenは一連のRufusのレコードはもちろん、その後もChakaのバックを務めたりしており、一方、David WilliamsはMichael Jacksonの”Off the Wall”で注目され、その後、ブラコン系にを中心に結構な数のレコーディングに参加しています。
弊ブログに登場する他のギタリストほどの個性や知名度はありませんが、カッティングなどリズムギター好きな方にはぜひ聴いてもらいたい二人です。