深町純 / On The Move (1978) – Eric Gale

B31曲のみの参加ですが、格別な美しさです。

A1. On The Move
 2. You're Sorry 
 3. Letter To N.Y.
 4. Departure In The Dark

 
 
B1. Dance Of Paranoia
 2. When I Got Your Wave "Pathetique"
 3. Early Evening Lullaby
 4. Departure In The Dark - Again
 


深町純さんの'78年の作品です。日本のシンセサイザー奏者の先駆として70年代の頭から多くの作品をリリースしてきましたが、単身N.Y.に渡り、StuffのメンバーやBrecker Bros.と共に録音された意欲作です。Wikiに参加ミュージシャン等、詳細が記載されています。'77年の変則ベスト盤(旧作からの選曲と新作の混在作)"Evening Star"でも、GaleやDupreeが参加し、個性的なプレイをしていますが、本作にもGaleが参加しています。
深町さんは中学の頃に高中さんのLPでその名を知りましたが、Evening StarでGaleやDupreeの参加を知り(「It's You」でのGaleのプレイに痺れたので)、他のアルバムを集め始めたうちの1枚です。本作を購入したのは、2000年代の頭で、新宿Unionで2000円ぐらいで買ったと記憶します。ジャケットは表も裏も???なデザインですが、当時の日本におけるN.Y.のイメージを表現したものなのでしょうか?

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケに名前がありますが、Galeの参加はB3の1曲のみでした。(他の曲は当時売り出し中のBarry Finnerty)
タイトルのイメージ通り夕暮れのイメージを思わせるメロウな曲で、個別曲のクレジットによれば、GaddとAnthony JacksonのGroovyリズムに乗って深町さんのシンセメロディを奏でる傍らで、独特のサウンドと節回しで入ってきます。Lani Grovesの少し鼻にかかったような甘いヴォーカルのバックでも寄り添うにようにカウンターでオブリを入れ、ブリッジ部分でヴァイオリン奏法やシングルミュートを交えてムーディに盛り上げた後、泣き節のソロが続きます。It's Youでもそうでしたが、Galeのこういうプレイは見方によってはワンパターンかもしれませんが、本当にOne & Onlyの美しさで、音数は多くありませんが深いエモーションを感じます。7分近い曲ですが、もっと聴きたいと思わせる美しさです。1曲、もしくは2曲だけの参加という作品も少なくないのですが、それで十分満足です。
他の曲では、対照的にBarry Finnertyが曲に合わせてサウンドもフレーズも使い分けていますが、あまり自分の好みではなく、インパクトや歌ごころではGaleの圧勝に思います。





B3についてのみです

Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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