DeBarge / All This Love (1982) – Robben Ford

A4、軽い声に切り込むようなRobbenの勢いのあるプレイです。

 A1. I'll Never Fall In Love Again
  2. Stop! Don't Tease Me
  3. I Like It
  4. Can't Stop


 B1. All This Love
  2. It's Getting Stronger
  3. Life Begins With You
  4. I'm In Love With You
 





DeBargeの'82年の作品です。Jacksonsの後継的な位置付けでBerry Gordyの肝入りでデビューしたものの、1枚目はセールス的には成功せず、1年後にリリースされた本作でチャート面でもセールス面でもブレイクしました。El(Eldra) DeBargeを要とした兄弟グループ、生い立ちや解散後の状況などそれぞれ波乱に満ちたものですが、音楽的な才能に溢れており、Jacksonsの二番煎じでも単なるアイドルグループでもなかったと思います。本作でも曲は自作、プロデュースも行い、リードも交代で務めています。(楽器も演奏するようですが、バックのかなりの部分をスタジオミュー時ションに委ねたようです)
私めは、90年の半ばに裏ジャケにRobbenの名前を発見して本作を購入したのですが、その頃はヴォーカルはDeepなもの一辺倒だったので、初めて聴いた時は、曲、歌声ともあまりの軽さに???でした。しかし、その後、聴き込むに連れ、メロウでキャッチーな曲の良さに気がつき、メンバーのソロ作も含めLPを集めました。(全て安レコです)
しかし、今でも薄めの声は好きになれません・・・


<ギターの聴きどころ>

裏ジャケのクレジットによるとギターはRobbenの他に Charles J. Fearing(Raydioなどでシャリシャリのリズムギターを弾いていました。結構ブラコンのバックに入っています)とCurtis A. Nolenが書かれています。個別曲のクレジットは一部を除いてありません
A1の軽い感じを聴いた時は、こんな曲(と声)にRobbenのギターが合うのかと疑問でしたが、とりあえず聴きすすめました。A4,キレのいいオクターブカッティングで、Charles Fearingかと思いましたがシャリシャリしておらず、セミアコっぽいサウンドなのでもしかして?と思って聴いているとドライブサウンドでの勢いのあるソロが入ってきました。ロングトーンと畳み掛けの組み合わせ、捲るようなフレーズの終わりでの音の切り方、これはRobbenのプレイ間違いないと思います。エンディングでも再登場し、フェイドアウトしていきます。
B1ではアコギでの泣きのソロがあり、3連の多用などBluesyなプレイで、これもRobbenと思ったら、Charles Fearingとバッチリ書かれていました。
Robbenはストラト使いでもあり、カッティングも得意ですが、本作でのプレイは参加A4の1曲のみの参加と思われます。
(A2のミュート主体のバッキングと合間に入れるオブリも、もしかして?とも思いましたが・・・どうでしょうか)
メロウなA3の右はCharles Fearingと思います。
Robben目当てで買った本作ですが、DeBargeを聴くきっかけになった自分にとっては大事な1枚です。
なお、Elは、Fourplayの””で、「Sexual Healing」を歌っています。(声に年季は加わっていますが相変わらずの軽さでした!そのせいかCarltonのオブリやソロの味わい深さがが際立ちます)合わせて聴いてみてください。





Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡
声薄い度💧💧💧💧💧

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