Wilton Felder – Secrets (1985) – David T. Walker

David T.は1曲だけの参加ですがメリハリのあるプレイです。

A1. Secrets
 2. (No Matter How High I Get) I'll Still Be Lookin' Up To You
 3. La Luz

 
B1. The Truth Song
 2. I Found You
 3. Mr. Scoots
 


 
Wilton Felderの'85年の作品です。クルセのサックス奏者として、セッションベーシストとして数々の名演を残していますが、ローダー作も数枚発表しており、本作は5枚目となります。プロデュースはJoe Sample,leon "Ndugu" Chanclerと自身が合同で担当し、サブタイトルとしてFeaturing Bobby Womackとある通りA2とB1の2曲で熱いヴォーカルを聴かせています。(この2曲はWomackとGassonがプロデュースも担当しています。A2ではAlltrinna Graysonという女性シンガーとのデュエットです。Introducingとあるので、新人なのでしょう。)なお、Bobby Womackは'80年の”Inherit The Wind”でもタイトル曲と「Someday We'll All Be Free」で熱唱しており、Wilton Felderの武骨で骨太なテナーとの相性は実証済みです。バックは前年のBobby Womackの”The Poet II” と同様の腕利き達が担当しています。(裏ジャケに記載されています)
本作も、こんなに内容が充実していながら80年代のクルセ作品や他のソロ作とともにエサ箱送りとなっており、300円で救出しました。

<ギターの聴きどころ>

GuitarはDavid T.とBobby Womack, Charles Fearingがクレジットされています。個別曲の記載はありませんが、聴いたところ、David T. の参加はB2です。左右にトレブリーなサウンドでのバッキング(Charles Fearingと思います)が重ねられている中、2分を過ぎたあたりで艶やかでしなりのあるDavid T.のプレイがところどころ左から顔を覗かせます。(低音部も高音部も集中して聴かないとわからない程度です。)4分30秒を過ぎたあたりから、満を持したように強めのピッキングでタメを効かせたソロがセンターに入ります。ソロ終了後、また影を潜めますが、エンディングに向けてトレブリーでジャストタイミングのリフに絡むようにフリーなリズムで粘りのあるオブリを重ねてきます。このメリハリもDavid T.のプレイの魅力の一つと思います。
その他の曲では、A1でのRay Parker Jr.とPaul Jackson Jr.を足したような変化に富むカッティング(Charles Fearingは一時期Raydioのメンバーでもありました)、A2でのWomackと思われるアコギバッキングなどもギター好きには興味深く聴くことができると思います。
CD化もされていないようで、最近見る機会も減りましたが、David T.ファンの方もWomackファンの方も見つけたらぜひ聴いてください。



Emotional度♡♡♡♡♡ Womackが参加するだけで全体の温度が上がります!
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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