Aurex Jazz Festival / Jazz At The 80’s(1980) – Robben Ford

重鎮に臆さず自身のスタイルを貫くRobbenがカッコ良すぎる!!

A1. Intrepid Fox 
 2. Bahama Mama 
 3. Baffled

 
 
B1. Strap Hanging
 2. Good Morning Heartache
 3. Home Stretch
 

 
 
 



東芝のオーディオブランド「Aurex」主催のAurex Jazz Festivalの初年度にあたる'80年の作品です。4つの即席セッショングループ(King Of Swing、Gentlemen Of Swing、Battle Of The Horns、および本作Jazz At The 80's ‎‎)が来日し、東京の武道館、大阪の万博記念公園、横浜スタジアム3会場でライブを開催、他の3グループの演奏もレコードがリリースされていました(残念ながら未聴です。)
メンバー等については裏ジャケの写真を参照ください。豪華なメンバーながら、他のシリーズとは異なり、ジャンルや年齢に統一感がないので、果たしてまとまるのか?選曲は?ホーンなど主導権争いが起きてしまうのでは?と心配になってしまいました。
本作は'90年代の後半にUnionでの安レコ漁りでゲットしました。本シリーズは’83まで続いており、エサ箱の中で他の盤も見かけましたが、その頃はギター視点でレコードを選んでいたため、Gale参加のFusion Super Jamど、数枚しか買いませんでした。各作品、どれも豪華な顔ぶれによる即興、最近見ないので買っておけばよかったと後悔しています。

<ギターの聴きどころ>

フロントのメンバーは曲によって入れ替わっていますが、リズム隊は変わっておらず、聴いたところRobbenはA1,B2以外全曲に参加しています。こんな強烈なメンバーの中で、Robbenがどういうプレイをするのか期待と不安が入りまじった気持ちで聴き始めます。
Freddie HubbardのA1には参加していないようです。なお、ドラムの音数の多さに驚いてしまいました。(他の曲でも!)
ベースのAlphonso Johnson作のReggaeのA2では、左からシャープなサウンドでのカッティングが聴こえてきました。ところどころ、ベースとリフをユニゾンしたりしますが、基本はキレのいいReggaeカッティングです。ギターはストラトでしょうか?
Brecker Bro'sが主役のA3では、イントロにオクターブカッティングで参戦し、ドライブサウンドでユニゾンしたち、ややドライブを残したままでのカッティングを中心としたフリーなバッキングです。ユニゾン部分、リハも不十分なままタイミングも音程もバッチリ合っているとはさすがです。
続くB1もBrecker Bro'sが主役で、ここでもシャープなサウンドでや強めのピッキングや三連を交えたりする切り方がややラフに感じられるフリーなカッティングです。
Joe Hendersonが歌い上げるスロウのB2では、参加していないようです。この曲でのBluesyなバッキングやソロを聴きたかったところです。
ラストはアンコールナンバーだったのでしょうか、’63年のJoe Hendersonの曲を全員参加で熱い演奏を聴かせています。フロントのホーンのメンバーがここぞとばかり熱いアドリブを繰り返す中、Robbenは大胆なオブリをツッ込み、後半には負けじとドライブサウンドでチョーキングやビブラートを効果的に取り入れたソロをぶちかまし、エンディングでもフリーなアドリブで曲を締めます。Carltonもそうなのですが、こういう曲を自身のサウンドやプレイスタイルで弾き切ってしまうところはすごい!
ミスマッチではないかと思えた選曲や、重鎮たちに臆することなく素晴らしいプレイを聴かせてくれていました。ライブではフューチャー曲もあったとのこと、LPの限られた時間の中では編集でカットもやむをえないかもしれませんが、 2枚組やCD再発でも構わないのでこのライブでのRobbenのプレイをもっと聴きたかった!!



Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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