Ray Charles – Brother Ray Is At It Again! (1980) – David T. Walker

1曲だけの参加ですが、BluesyでFunkyなプレイはRayとの相性もバッチリです。

A1. Compared To What
 2. Anyway You Want To
 3. Don't You Love Me Anymore?
 4. A Poor Man's Song

 
B1. Now That We've Found Each Other
 2. Ophelia
 3. I Can't Change It
 4. Questions
 


 
21日にホトケさん・山岸さん・上田正樹さんのライブに行きました。後半でRay Charlesが連続でカバーされていて、触発されてRayのレコードを立て続けに聴きました。どのレコードも素晴らしいのですが、その中に、初めて聴いた時からこれはもしかしてDavid T.では?という曲が80年リリースのカバー中心の本作にあり、今更ながらご紹介したいと思います。'50~60年代の大活躍に比し、70年代以降は大きなヒットが出せない状況が続きましたが、音楽的な質が落ちているわけではなく、移ろいやすい時流の中でも一貫してSoulfulな作品を作り続けてきました。とにかくアルバムの数が多く、Unionなどで見つけるたびに値段が折り合えば購入していました。その中の1枚で、'00年頃に800円ぐらいで購入しました。セールス的にも評価的にもそれほど成功した作品ではないものの、他の作品同様、内容的には充実しており、気に入って聴いている1枚です。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケにはクレジットはなく、インナーは白袋(この辺りにレコード会社があまり予算をかけてないことが推察されます)で、参加ミュージシャンに関する記載はありません。しかしながら、Rayの自作曲B4のイントロを聴いた瞬間、これは!と思いました。エレピとユニゾンしながらヴォーカルを導き、その後も時に粘っこく、時に弾けるようにオブリで応答します。他の曲とは異なり、サウンドもアレンジもやや古めかしい印象の曲で、David T.のギターも80年代の芳醇な音色というよりは70年代前半の作品でのプレイを彷彿とさせるFunkyでBluesyなものです。ちょうどこの数年前にJoe Sampleとの双頭アルバムをレコーディングしており、その中でもRayのレパートリーをカバーしていますが、そこでのサウンドやプレイとも共通します。どのような経緯で参加しているのかはわかりませんが、Rayのヴォーカルとの相性もバッチリで、ライブなどでも聴いてみたい曲です。A2の左やB1のギターも断片的にDavid T.を感じさせるフレーズが出てくるのですが、影響を受けたフォロワーのプレイと思います。
CD再発もされておらず、見かけることも少ない作品ですが、見つけたらぜひ聴いてください。




Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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