Dreams Come True – The Monster (1999) – David T. Walker

9の弾むようなBluesyなプレイ、15のメロウなプレイ、対照的ですがどちらも極上です。

 1. Opening Theme ~The Monster Is Coming~
 2. なんて恋したんだろ
 3. みつばち
 4. Go On, Baby!
 5. キレイキレイ
 6. Make Me Your Own
 7. 朝がまた来る
 8. Funka-Monster
 9. モンキーガール番外編"ガンバレあたし!"
10. 東京ATLAS
11. Nudeの夜
12. 三日月
13. 夢で逢ってるから
14. Come Closer
15. Dragonfly






Dreams Come Trueの'99年の作品です。通算10枚目のアルバムで、アメリカ録音、バックも現地のミュージシャンで固め、前作”SING OR DIE”同様、英語版(未聴です)も発売されました。後でWikiなどで知ったことですが真剣にアメリカ進出&グラミー受賞を目ざしていたとのことです。
吉田美和さんのソロ"Beauty And Harmony"参加からDavid T.の関係が始まり、'96年の”Love Unlimited ∞”からドリカムのアルバムにも参加していて、本作にも2曲参加しています。
吉田さんのソロ以前はドリカムをちゃんと聴いたことはなく、そのソロも若干食傷気味のところもあり、雑誌でドリカムのCD紹介でDavid T.参加の文字をみても特に買う気が起こりませんでした、'03年ごろに町田のBookOffの特設特価フェアブースで、本作が展示品の一つとして流れており、そこで9を聴き、500円で購入しました。ドリカムとして買った初めてのCDです。


<ギターの聴きどころ>

David T.は、9の他に、15に参加しています。
先の9、特設フェアブースで聴いた時にも音質がイマイチと感じたのですが、Book Offのチープな再生装置のせいかと思ったらさにあらず、自宅の高級オーディオ(嘘です)で聴いても安いラジカセで録ったような音、あえてそういう効果を狙ったようです。
足踏みとヴォーカルとDavid T.のギター、ヴォーカルのみですが、ギターは左(コードとリズム)、右(オブリ)であり、いくらDavid T.が名手であっても一遍に両方弾くのは無理なので、一発録りではないでしょう。音質は良くないですが、左右とも艶と甘さのある弾むようなプレイです。
ラストも左右での一人コンビネーション伴奏(ギターのみ)で、左がコードとリズム、右がオブリで、硬めのサウンドをネック寄り(というよりもフィンガーボード上)で優しく撫でるようなピッキングで艶と翳りを演出し、吉田さんのヴォーカルを美しく彩ります。エンディングのシンセの効果音は余計でしょうか?
いずれの2曲とも、同じ機材(この頃はArtexシグネイチャーモデルとPetersoアンプでしょうか)で同じセッティングにしてもこのサウンドは出せないと思いますし、タイミングもニュアンスも到底真似できないOne&Onlyなプレイです。惜しむらくは、どちらも短いこと!(3分ありません)
他の曲では、ドリカムの海外録音ではメインのギターであったPaul Dunne(ドリカム以外で聴いたことがありません)ですが、8でのカッティング、Jazzyなソロと吉田さんのスキャットとのユニゾンプレイ、12でのオブリ(表記アコギですがエレクトリックですよね?)など、流石のプレイです。




Emotional度♡♡♡♡ 9 聴いてください
Bluesy度♡♡♡♡ 9 聴いてください
Mellow度♡♡♡♡♡ 15 聴いてください  
お酒のお供度♡♡♡♡ アルバムは15曲全部通して聴くとお腹いっぱいかもです。

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