Fourplay / Journey (2004) – Larry Carlton

Carltonのプレイは素晴らしいのですが・・・・全体的に薄味では?

 1. Fields Of Gold
 2. Play Around It
 3. From Day One 
 4. Journey
 5. Rozil
 6. Cool Train
 7. Avalabop
 8. The Firehouse Chill
 9. Departure
10. 147 4Th St









Fourplayの'04年の作品です。通算8枚目で、前作 ”Haertfelt”から2年間が開いてのリリースとなります。('98年の"4"以降、'00年の"Yes,Please"までは1年単位でアルバムをリリースしていましたが、多忙のためでしょうか、以降は2年おきのペースになっています。前作では共作が多かった一方、本作ではやはり忙しさのためスケジュール調整が難しかったのか、個別の作曲となっています。(2,4,8がNathan East、3,7,9がBob James、5がHarvey Mason、
6と10がCarltonです。1はStingのカバーです。)
本作も、前作同様の素晴らしさを期待し、発売日に新品をユニオンで購入しました。中古品に目をくれることもなく、急ぎ支払を済ませて家路を急ぎました。

<ギターの聴きどころ>

1曲目はアコギからスタートします。美しいValley Artsの響きが抑揚のあるプレイで映えます。よく聴くと左でエレクトリックでハモっている部分もあります。
2、弾くようなCarltonのピッキングが印象的ですが、リズムやコーラスが単調で曲としての調和が今ひとつに感じます。特に、リズムに絡む電子音は不要だったのでは?
ヴォーカル曲のタイトルナンバー4、ガットによるバッキングとヴァイオリン奏法等のオブリ、よく歌うソロとCarltonが活躍する美しいスロウです。
6、ピッキングの強弱、チョーキングやフィンガリングによるニュアンス表現、空間の使い方、BluesyなCarltonのプレイが素晴らしい曲です。
8でのプレイもエモーショナルです。Wahは余計でしょうか?
10はJazzナンバーで、オクターブ奏法などJazzyなフレーズが盛りだくさんで、改めてCarltonの巧さを感じます。
3、5、7、9も今まで通りのFourPlayのサウンドです。
アルバムを通して、CarltonのプレイはBluesに歌う素晴らしいプレイに溢れているのですが、楽曲としては何か物足りない気がしました。音作りが安定した(マンネリになった?)一方で、全体的に冷たい空気が漂い(Carlton以外は)前作や前前作で聞けたような熱さを感じません。(熱さを感じさせないところが持ち味なのかもしれませんが)そのためか、一体感が薄れ、Carltonがやや浮いた感じがしました。一緒に曲作りをしていないところも原因かもしれません。BGMとして聞き流すにはちょうどいいのでしょうが、薄過ぎる水割りのようにあまりにもスムース過ぎるように感じてしまいました。あくまでクセの強いものが好きなワタクシめの個人的な好みですが。。。。。



Emotional度♡♡♡♡ Carltonだけが熱いように感じました。
Bluesy度♡♡♡♡CarltonのギターだけがBluesyに感じました。
Mellow度♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡ ちょっと薄口では?

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