Lonette McKee / Lonette (1974) – David T. Walker, Larry Carlton

ずっと秘密にしてたかったのに!林檎ちゃんのバカ!!

A1. Message From The Earth
 2. You Mean A Lot To Me
 3. Save It (Don't Give It Away)
 4. I'm Alone
 5. Lay Me Down Easy

B1. Love Won't Come Easy
 2. Do To Me
 3. See Ourselves, Be Ourselves, Free Ourselves
 4. The Way I Want To Touch You
 5. To Whom It May Concern


子供の頃はカブトムシ・クワガタムシ採りの名人でした。(中学生の頃はペットショップやデパートに採った虫を持ち込み、その金でBeatlesや高中さんのレコードを買ったりしていました。)穴場をいくつか知っており、誰にも教えることなく、自分だけの秘密の場所として活用していました。昔から本当に大事なものは秘密にしておきたいのです。
のっけから訳のわからない自慢話ですみません、何を言いたいかというと、本当に大事なものは自分だけで独り占めしたい、人に教えたくない性格なので、この作品のあまりの素晴しさ、そして希少さゆえに、90年代の頭に手に入れてから、今まで誰にも貸さない、聴かせない、話さないを貫いてきました。
その作品こそが、Lonette MacKeeの'74年リリースの本作でございます。なんと、 David T.、 Carltonが共演しています。Marlena Shawより早いっす。他のバックミュージシャンも豪華で、James Jamerson, Wilton Felder(B),James Gadson, Ollie Brown(Ds),Joe Sample(P),Ernie Watts(Sax),Dean Parks, Ray Parker Jr.(G)など、Crusadersのメンバー含めL.A.のオールスターキャストです。歌も演奏も素晴らしいです!
購入当時も裏ジャケ買いばかりしていて、学生だったので時間に余裕もあり、バイト代が入った日など、中古レコード店で一日中裏ジャケを眺めては物色していました。馬場の狭いレコード屋(名前は忘れましたが、結構掘り出し物がありました)のエサ箱で一枚一枚見ていたら、Guitar & Solo で二人の名前が。500円。何ものか全くわかりませんが、これは買うしかないでしょう。

<ギターの聴きどころ>

針を下ろすと鳥の鳴き声と大地の鳴動が聞こえ、なんじゃと思ったらDavid T.のあの音が!しかも稀に見る(聴く?)艶とクリアさ!(70年代のDavid T.のレコードでのサウンドは堅すぎるか、曇っているかいずれかが多くてなかなか鮮明なものがありません。)間奏のソロもいつにも増して粘っこく熱いプレイです。
Wah Wah Watson的なサウンドのイントロのA2では右に引っ越してバッキングしています。最初はひっそりとしていたものが、後半では盛り上がってきてチョップ奏法も飛びます。右のアコギもワイルドですが誰?長渕さん?
A3でも粘っこいプレイです。右に戻っています。左のペケペケとユニゾンチョーキングはRay Parkerです。
A4はトーンを絞った音で音量も微小です。
A5では左でパーカッシブなバッキングをしていると思ったら、右からCarltonのクランチサウンドのチョーキングが聴こえてきました。なんと贅沢な!後半のソロはCarltonで、ピッキングニュアンスを活かしたBluesyなプレイです。
B1でも、左David T.、右Carltonのバッキング共演です。Carltonには珍しいシャープなサウンドでのカッティングプレイです。B2では左右が入れ替わってのバッキングです。後半Carltonがチョーキングを繰り出します。
B3でもDavid T.がヴォーカルに寄り添うようにプレイします。
B4は左でDavid T.が小音量でダブルストップを多用したバッキングをしています。
B5は、ヴァイオリン奏法、ドライブサウンドでのチョーキングはCarltonでしょう。David T.は左で効果音的なプレイをしています。(Wah Wah 的な役割です)
1枚通して聴くと尚更聞き応えありますねえ。
長い間の秘密をなぜここで書いているかと言いますと、独占を悔い改め、いいものはみんなで共有せねばと改心したからです。と言うのは真っ赤な嘘(真っ赤な嘘は見たことがありませんが)で、そんな殊勝な気持ちではなく、サブスクに本作が現れてきたので、市場価値が下がりそうで悔しいので、せめてずっと前から知ってましたよ〜と自慢したかっただけです。(相変わらず器が小さくてすみません)
林檎音楽にもありますので聴いてみてください。密林音楽にはありませんでした。
しかし、手持ちのレコードの価値が下がっていくのは寂しいですね。もちろん、持ってる嬉しさはあるのですが。
Emotional度♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡
希少価値と俺のテンション下がり度↓↓↓↓↓

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