Ndugu & The Chocolate Jam Co. – Do I Make You Feel Better? (1980) – David T. Walker

濃くて熱いフレーズに溢れているのですが・・・・・

A1. Shadow Dancing
 2. Come Into My Life Again
 3. Send You My Love
 4. Take Some Time


B1. Give Your Love
 2. Space Connection
 3. Make You Feel Better (Parts 1 And 2)
 4. A Chance With You
 5. Jungle Journe
 6. Love Anew (What You Feel Inside)



 
 Leon Ndugu Chanclerを核としたユニットNdugu & The Chocolate Jam Co.'80年の作品です。'79年の"The Spread Of The Future"に続く2作目で、メンバーも一部変更あるもののほぼ同一です。エヌドゥグと読むのか、ンドゥグと読むのか、読み間違いが怖いですが(Mtumeなどという人もいました)が、Nduguは数多くの名作に参加しているセッションドラマー(プロデュースも)で、作品への参加、日本へのライブの同行など、David T.と深いつながりがあります。残念ながら、2018年に亡くなられましたが、その年のライブツアーにも参加していました。(行けずにこれも残念でした)
本作は、David T.参加盤としてギター雑誌のみならずSoul誌などで紹介されており、甘そうな名前だなと思いつつ、酒も飲むけど甘いものにも目が無いので、狙っていたのですがなかなかいいお値段で見送っていました。2013年にCD復刻された後、値段が下がったところでやっと手に入れました。


<ギターの聴きどころ>

針を下ろすと、Discoなサウンドが流れます。Bee Geesのカバーですね。納得。しかし、凡百のDiscoサウンドとは違いました。ヴォーカルはなんとO'Jays(中間のEddie Levertのシャウト痺れます)、タイトなドラムとベース、左からはDaVid T.の艶やかで粘っこいサウンドが!フレーズも多彩でいつにも増して熱のこもったプレイに聴こえます。しかし、少し音が小さい?
MellowテイストのA2では、左に引っ越して、イントロのダブルストップ、ヴォーカルが入ってからのオブリ、フリーにプレイします。しかし、やはり音が小さいような?
ダンサブルなA3では、イントロなどRoland Bautistaですが、途中から左に特徴のあるサウンドで小刻みなフレーズが飛び込んできました。でも音が小さい。
ゆったりとしたMellow GrooveのA4では、左から粘っこいチョーキングフレーズやダブルストップを入れ、甘さの中のスパイスになっています。
B1では、この頃には珍しくカッティング中心です。音を刻むだけでもDavid T. とわかってしまう個性的なサウンドです。
表題曲のB3、カッティングはRay Parker Jr. が弾いているのかと思いましたが、Roland Bautistaのようです。David T.は曲の途中から音量は大きくないながら、タメとツッコミのある粘っこいオブリを突っ込んできています。
MellowなB4はなぜか左のDavid T.の音量が上がっており、数々のキラーフレーズが鮮明に聴こえます。一方でこの曲にだけ参加しているAl Mckayはミュートバッキング中心で、前作と比べると比較的地味な印象です。
Latin風味を感じさせるラストは、Stevie Wonderっぽい入りで、David T.右に引っ越して、ヴォーカルに応えるようにフリーにオブリなどを入れています。
LP通しての印象は、David T.のギタ、いつにも増して熱く、様々なフレーズを繰り出しているのに、おしなべて音量が小さい、というものです。一方で、Nduguのドラム(特にスネアとバスドラ)必要以上に音量がでかいように感じました。Nduguさん、割と目立ちたがり屋?
あるいは俺の耳が変?最近は値段も落ち着いているようなのでぜひ皆様の耳で確かめていただければと思います。ユニット名のように、甘いだけではなく、骨太な感も受けました。
内容が想像できない謎ジャケットも、飾っておいてもかっこいいです。ただし、あまりたくさん並べると怪しい宗教のシンボルと間違われそうです。(『20世紀少年』のともだち、こんなマークでしたでしょうか?)



Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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