The Chocolate Jam Co. / The Spread Of The Future (1979) – David T. Walker

David T. とAl Mckayのコンビネーションギターです。

 1. The Feeling
 2. Just As You Are
 3. This Time
 4. Don't Leave Me Now, Stay With Me
 5. Looking Glass
 6. Mounds
 7. Spread Of The Future
 8. The Party
 9. A Chocolate Jam
10. "C" Of Chocolate



 


 
The Chocolate Jam Co.の'79年の作品です。SoulやJazzを中心に広いジャンルで活躍したドラマー、Leon Ndugu Chanclerのユニットによるデビュー盤です。自作曲を自身がプロデュースし、ジャケットのチョコレートジャムのような甘い曲もありますが、辛口のFunkもありバラエティに富んだ内容です。これまでの音楽活動の人脈による腕利きのメンバーたちのGroove間あふれる演奏をまとめあげ、1枚のアルバムとして統一感を出しているところはプロデューサーとしても非凡であることを示しています。ライブやレコーディングなど、David T.との共演が多いのですが、調べてみたらDavid T.よりも10歳以上も年下で、本作リリース時は27歳の若さで驚きました。(ということはSantanaにいた頃はまだ20代前半!)
自分は、翌年リリースの次作"Do I Make You Feel Better?"を先に聴いて気に入っていたのですが、本作もアナログもCDもなかなかいい値段、'17年の1000円シリーズ再発CDを新品で買いました。こんなに黒い内容なのにクロスオーヴァー&フュージョン・コレクションというのは違和感ありましたが、安く手に入れられたことはラッキーでした。



<ギターの聴きどころ>

David T.は、Al Mckayとともに1,3,4,6,7,8,10の7曲に参加しています。
一発目からFunkで攻めてきます。80年代以降になるとアップの曲ではストラトのハーフトーンによるシャープなサウンドのカッティングが大流行するのですが、左のフルアコ(David T.のByrdland、タメ)と右のセミアコ(Al Mckayの335、ジャスト)による組み合わせ、艶と甘さのあるサウンドが独特のGroove感を作り出しています。
3では左右交代し、シングルミュート中心の左と、コードとオブリ中心の右で、二人ともフリーに弾いているのでしょうが、抜群のコンビネーションです。
Mellow Grooveの4,さらに左右交代、David T.シンプルながら粘りのあるオブリです。得意の弦ぶっ叩きフレーズも飛び出し、いつも以上に表情豊かなプレイです。
5からアナログではB面です。
6から10は組曲です。6にはクレジットに関わらず、ギターの参加が確認できません。
7はまたしても左右入れ替わり、右からDavid T.の粘っこいシングルノート聴こえてきます。右で淡々と同一フレーズを繰り返すAl Mckayとフリーにオブリを組み入れるDavid T.のプレイが対照的です。
8にもギターの参加が確認できませんでした。二人ともガヤで参加?
9はMckayとGreg Mooreのコンビです。ドライブソロはMckayのようです。ちょっとらしくない気がしました。Ernie Isleyならともかく・・・
Ronnie FosterのピアノをフューチャーしJazz調で始まる10、途中よりFunk調に転じ、David T.が絶妙なオブリを入れてきます。George Dukeのアナログシンセと被るところもあるのですが、本作でのDavid T.の露出度ではNo.1です。
セールス的には振るわなかったのか、ユニットはこの2枚だけで終わってしまい残念ですが、NduguとDavid T.はクルセやDavid T.のソロ、ライブで共演していますのでこちらも聴いてみてください。










Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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