Norman Connors / Take It To The Limit (1980) - David T. Walker
地味ですがMellowな曲に似合うMellowなバッキングです。
A1. Take It To The Limit 2. Melancholy Fire 3. You've Been On My Mind 4. I Don't Need Nobody Else B1. Justify 2. Black Cow 3. You Bring Me Joy 4. Everywhere Inside Of Me Norman Connorsの80年の作品です。プレイヤーとしてはドラマーながら、コンポーザー・アプロデューサー・アレンジャーなどトータルなアーティストとしての活動が有名かもしれません。(音楽の志向は違いますがNarada Michael Waldenと同じタイプのアーティストです。)Jazzからスタートしていますが、70年代の半ば以降はSoulやAOR色の強い作品をリリースしていて、本作もヴォーカルをフューチャーした曲が多いそのうちの1枚です。ドラマーは自身に加え、James Gadsonも呼んでいます。 ギターマガジンの中島さんからいただいたリストを頼りに、David T.参加作を集めましたが、本作もそのうちの1枚です。裏ジャケにはクレジットないので、検盤するフリをしてインナーをチェック、David T.の名前を発見して購入しました。 Anita Bakerも歌ったB3(作ったのはLosieのDavid Lasleyです。)、もしやと思ったら大当たりだったSteely Dan のB2、若き日のGlenn Joensの熱唱が聴けるA2,Leon WareのB4など、David T.の参加を割引いても大当たりでした。
<ギターの聴きどころ>
ギターはDavid T.とMarlo Hendersonです。個別曲のクレジットはありません。 AdarithaのヴォーカルをフューチャーしたダンサブルなA1,左右、センターにギターが重ねられていますが、サウンド、フレーズともDavid T.ではなさそうです。 Glenn JoensをフューチャーしたミディアムのA2,左のコードバッキングや控えめなオブリ、若干硬めのサウンドですが、フレーズ的にDavid T.では?しかし、ここでのGlenn Jonesのヴォーカル18歳とは思えない凄さです! A3は再びAdarithaがヴォーカルのスロウです。ここでは、歌が始まると同時に右からDavid T.のバッキングが聴こえてきます。後半に向けてギターも盛り上がるかと思いましたが残園でした。 Al JohnsonがヴォーカルのA4もDavid T.が参加していそうな匂いがする曲です。曲の後半で左から小音量で入るオブリがDavi.T?オリジナルのLou Courtneyの盤は結構いい値段ですが、Free SoulのコンピColorでも聴けます。 なお、Al Johnsonの"Back For More"にもDavid Tが参加しています。 B1もAl Johnsonのアレンジです。ここでも左で微かに聴こえるバッキングがDavid T.でしょうか? Steely DanのB2、この曲のみインスト(コーラスはつきますが)で、David T.は参加していないようですがFreddie Hubbardのプレイが冴えます。 B3,私はAnita Bakerを先に聴いてしまったので、それと比べるとやや地味に感じてしまうところもありますが、曲の美しさは変わらず、中盤以降David T.が左からMellowなオブリを入れて来ていて、トータル的にはこっちの方が好みかもしれません。 B4は何と曲もヴォーカルもLeon Wareで、相変わらず官能性の高い楽曲です。David T.も左からのセクシーなオブリで妖艶なムードを盛り上げます。 ソロもなく全体的に地味な参加ですが、Normanの描きたかったであろうMellowな世界にピッタリとハマる的確なプレイをしています。David T.は、"This Is Your Life"、"Invitation"にも参加しています。こちらもぜひ聴いてください。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡♡ |
お酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
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