Larry Carlton, Steve Lukather – No Substitutions Live In Osaka (2001)
ジョイントではなく単独ライブの方が良かったのでは?
1. The Pump 2. Don't Give It Up 3. (It Was) Only Yesterday 4. All Blues 5. Room 335 Larry Carlton, Steve Lukatherの'01年のライブ盤です。'98年の日本でのツアーのうちBlue Note大阪の公演から収録されています。人気ギタリスト二人の共演、来日決定時にはギター誌はじめとした音楽誌がこぞって紹介していました。残念ながらが仕事の都合で行くことはできませんでしたが、3年後にめでたくCDとして発売されることとなり、またしても音楽誌で華やかに宣伝されていました。記事や広告を読むとプロデューサーはLukatherとVaiの二人のRockギタリストのSteve(なぜVai?と思ったらレーベルの創設者のようです)でした。何度かこのブログでも書いている通り私はRockと呼ばれる音楽が好みではなく、Rockギターのプレイもサウンドも全く興味がないため、Rockファン向けだったらどうしようと言う不安がありつつ、Carltonのファンとしては聴かないわけには行かず、ライブに行けなかった悔しさもあり発売日に購入しました。
<ギターの聴きどころ>
挨拶に続いて演奏が始まります。悪い予感が的中?して、右からギンギンのギターが聴こえてきました。これは間違いなくLukatherです。続く右も中々にヘビイなサウンドですがこちらがCarltonです。Beckの”There&Back”に入っていたインストと記憶します。テーマに入って多少の落ち着きを見せ、後半のソロでは持ち味であるピッキングコントロールによるサウンドの変化も聴けますがディストーションが強すぎるように感じました。 続く2は、’78年のソロアルバムからのナンバーですが、同じ335のはずなのにオリジナルと比べてかなりRock色の強いサウンドに聴こえます。リア+ペダルのせいでしょうか?(あの頃はフロントPU+Boogieで、歪みは強いもののまろやかさがあります。)Lukatherは相変わらずギンギンです・・・・後半に期待します。大好きなスロウの3、テーマに入る前にCarltonの長いフリーなプレイがあり、待ってましたと言う感じです。BメロとソロはLukatherもプレイするのですがやはり弾き過ぎ?私は(Gary Mooreなどもそうなのですが)Rockギタリストの歪みすぎのサウンドや振幅の大きいビブラートなど過剰な泣きのプレイが苦手です。一方、Carltonの細やかなニュアンス表現はいつもながら見事です。 続く4は、"Last Nite"でもやっていた曲です。Lukatherも尊敬するCarltonに寄せたプレイでスタートしますが、徐々にアームやエフェクトなど独自路線に入っていきます。後半のCarltonのJazzyなプレイやサウンドとの対比、長尺だけに二人のプレイスタイルの違いが明確です。 お約束の5で幕を閉じます。 Lukatherファンの方には申し訳ないのですが「出過ぎ」のような気がして、Carltonの良さが薄まったように感じました。どの曲もCarlton単独で聴きたいと強く思いました。従い、'16年のBlue Note東京のライブ盤は未だ聴いておりません。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
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