David T. Walker / With A Smile (1988)

MellowでJazzyでFunkyでBluesyなDavid T. 節全開の名盤です。

A1. Watts At Sunrise
 2. I Can See Clearly Now
 3. In Full Bloom
 4. Dreams In Flight


 
B1. Directions
 2. The Power Of Choise
 3. With A Smile
 4. Recipe

 


 
David T.の'88年の作品です。'76年の"On Love"以降、11年ぶりのリリースとなった前年の”Y-Ence”に続いて日本企画で制作されました。Jonny NashのカバーであるA2を除き全曲をDavid T.が作曲、前作同様、プロデュースはニール小田さん、バックは自身のバンドである"Warm Hearts"で、地元L.A.でレコーディングされています。
日本での人気の高さか、2年連続でLPがリリースされ、歓喜しました。発売日の前夜の入荷を待ち、高田馬場のムトウレコードでフライングで購入しました。愛機バードランドが写るジャケットもエレガントで期待が膨らみました。



<ギターの聴きどころ>

コーラスがかかったキラキラしたサウンドで、得意のテロリロフレーズやオクターブ+3度、5度のフレーズなどいきなり度肝を抜かれます。GadsonとScott Edwardsの重量感がありながらも弾むシャッフルに乗ってコードを交えながら縦横無尽にプレイします。その後も、 BOPのライブでも取り上げたカバーのA2,JazzyなA3、Barbara MorrisonのヴォーカルをフューチャーしたA4,スィンギーなB1,GroovyなB2,MellowなB3,BluesyなB4と、曲によってフレーズは変化しつつも、両手から紡ぎ出されるコントロールの行き届いたDavid T.節を全曲で聴くことができました。
その後、 David T.の過去作品を集めて聴くのですが、A1は"Press On"のタイトル曲を、A3とB1はソロデビュー盤の”The Sidewalk”の「My Flowers」「Direction Wes」の2曲を「In Full Bloom」「Directions」としてリメイクしたものであることを後追いで知りました。20年の歳月を経ても同じギターで、基本同じタッチであるこことに驚きました!本作ではコーラスがかかっている曲もあるのでアンプはジャズコかもしれません。スタジオの常備アンプのジャズコ、記憶の範囲では、煌びやかなサウンドではある一方無機質でどんなセッティングをしても艶やかな甘いサウンドは出ない印象なのですが、David T.にとっては両手で艶を出しているので機材は関係ないのですね!プレイの面では、メロウなだけではなく低音弦を強くピッキングしてバキバキいわせているのにも注目(注耳)です!
一時期はLPもCDも廃盤で高音がついていましたが、最近は安定供給されているようですのでぜひ聴いてください。

追:19日にMarlena Shawが亡くなったようです。たくさんの感動をありがとうございました。ご冥福をお祈りします。




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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