Larry Carlton / Thru the decades (2023)

昨日のライブレポートです。感動!

 1. My Mama Told Me So
 2. Minute By Minute
 3. Smiles And Smiles To Go
 4. Black Friday
 5. Soul Caravan
 6. Deep Into It
 7. Last Nite
 8. (It Was) Only Yesterday
 9. Put It Where You Want It
10. Black Friday
11. The Well's Gone Dry
12. Room335








昨日CarltonのBlue Note Tokyoの来日公演に行って来ました。初めて目の前で聴いたCarltonの生演奏、未だ感動冷めやらぬ中、簡単ですがレポートさせて下さい。
小雨が降り蒸し暑い中を、ワクワクしながら会場へ向かいます。Blue Note Tokyoは2012年のChickenshack Reunion以来です。入り口には看板が掲げられており、傘を畳みながら中に進みました。1st公演、17:30ぐらいに会場に入ったのですが、すでに7割ぐらいの入りで、年齢層は高めです。アリーナ席予約で、ラッキーにもステージセンター前でした。群馬から来られたというお三方と相席させていただき、談笑しているうちに、全ての席が埋まって開演の18:00となりました。
バンドが登場すると会場は拍手に包まれます。以下のメンバーです。
  Travis Carlton(b)
  Mark Douthit(sax)
  Barry Green(tb)
  Ruslan Sirota(key)
  Billy Kilson(ds)
ピンクのシャツにデニムのCarltonがステージ中央で自身のプロデュースするSireのチェリーサンバーストのセミアコを手に取り(予想通りでしたがあの335も見たかった!)、演奏が始まります。なお、アンプはここ数年愛用しているBludotoneです。
意表を突いて?クルセ時代の1です。特徴的なベースのフレーズから入り、Carltonはミュートで焦らします。艶やかな「あのサウンド」でテーマを奏でます。最初の1音だけで感動です。曲の後半では、ピッキングコントロールによるサウンドの変化が見事なソロが聴けました(見れました)
2曲目3曲目はアルバムではアコギでプレイされていた曲で、なんと今回はエレクトリック(フロントピックアップ)でのプレイです。これも驚きでした。基本的なプレイスタイルは変わりませんが、エレクトリックだけあってサスティーンがあり、新鮮に聴こえます。
Steely Danの4が続きます。シャッフルのリズムに乗り、サックスの奏でるメロディに9th、6thのBluesバッキングをつけた後、ポジションをセンターに切り替えドライブサウンドでソロに入ります。ロングトーンが美しい!
再びクルセ時代の5これも意外な選曲でした!)、ヴォリュームペダルを駆使したヴァイオリン奏法や、ミュートも織り込みながらメロウに聴かせます。
自曲の6、スタジオ盤よりシンプルな構成で、この曲でも後半の強弱などコントロールの行き届いたプレイです
7も自曲で、ご子息のTravisのチョッパーに続いて、ハードボイルド的な哀愁のある曲をロングトーンを中心に情感たっぷりにプレイします。
スロウの8、この曲を聴けるとは思いませんでした。泣きのプレイ、Lukatherさんには悪いですが、単独の方が断然いいです。
52年もやってるよ、というMCで笑いをとった後、クルセの9が始まります。(自身も再演しています)間にWahを踏んでコードをプレイし、ホーンの2人にソロを回し変化をつけながら曲が進みます。
再びSteely Danの曲で、Donald Fagenのヴォーカルパートをサックスが担当し、Carltonは特徴的なイントロのフレーズと短いソロ以外はバッキングとオブリに回っています。
Funkyな11もクルセですが、自作ということもあってライブでは度々取り上げているようです。この曲では、Billy Kilsonのドラムソロが圧巻でした。
アンコールはお約束ですが、懐かしいだけでなく、さらに円熟し、新鮮に感じました。2ndセットの時間が迫っていたためか3分程度の短さでしたが、やはりこの曲を聴かないとライブが締まらない気がしました。
首を傾け、目を瞑りながら自らも陶酔するようにプレイし、風格を漂わせながらも隅々までコントールの行き届いた演奏でした。MCを極力少なくし、時間いっぱいまで曲を演奏してくれたのも嬉しいところです。オーラスとなる2ndセットの内容も気になり名残惜しい限りですが、余韻に浸りながら会場を後にしました。(2ndセットご覧になった方いらっしゃったらぜひ内容を教えてください)

御年75歳、髪の毛の方はすっかりサッパリしてしまいましたが、まだまだお元気そうで衰えのない素晴らしいステージでした。またの来日をお待ちしています。



Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡♡

なんと、AmazonでもSireのCarltonモデル売ってるのですね!93,500円、ギターは値段ではなく、弾く人次第ということですね・・・・・

さすがにBludotoneのアンプはAmazonにはありませんでした。(93,500円だったら買うのですが、恐らく10倍以上でしょうね・・・)

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