O.C. Smith / Love Changes (1982) – David T. Walker

David T.の表情豊かなバッキングが堪能できます。

A1. I Betcha
 2. If You Knew
 3. Love Changes
 4. Girl

B1. Got To Know
 2. That's One For Love
 3. You're Still My Lady
 4. We're Making Love, We're Making Music
 5. I'm Glad I Fell In Love With You




O.C. Smithの'81年の作品です。90年の半ば頃、いつも通りの裏ジャケ買いで、David T.の名前を発見して購入しました。帯なし、ライナーノーツなしのため500円だったと思います。しかし、それまで名前も聞いたことはなく、帯もライナーノーツもなく、ソウルのガイドブックにも名前がなく、当時はWikipediaもなく、ナイナイづくしで、この人一体誰?と永らく思っておりました。(後にネットの普及によりWikiなどで100万枚のミリオンセラーアルバムを持つベテランシンガーであることを知ります。)タキシードに蝶ネクタイのおしゃれなジャケットの印象通り、シャウトを抑えて渋い低音で甘く歌うシンガーで、余りSoul色やFunk色は感じず、Johnny MathisやLou Rawlsなどとタイプが似ているように感じました。(他の作品、店頭で見たことがなくこの一枚しか聴いていないので違っていたらすみません)
裏ジャケのメンバー、David T.と、バックヴォーカルの一人のMaxi Anderson(ソロ作にはDavid T.が参加しています)しか知りませんでしたが、思わぬ掘り出し物でした。




<ギターの聴きどころ>

David T.は全曲に参加しています。(基本右です)
ポップなA1からスタートします。イントロではハープなんぞが入ってきて、一瞬イージーリスニングかと思いましたが、渋い低音が入ってきました。左のWahを噛ませたカッティングに続き、右に小音量ながらDavid T.の音が聞こえてきて、サビのところでは、ダブルストップのリフが鮮明に聞こえてきました。いい感じです。
跳ねるリズムのA2,ヴォーカルとバックコーラスの後ろで、艶やかなサウンドでやや強めのピッキングのリフともオブリとも取れるフレーズが聞こえてきます。後半、サックスのソロを引き継いで粘っこいオブリを突っ込んできます。
タイトル曲のA3、ヴォーカルのバックでオブリを交えながらのコードプレイなど、フリーなバッキングです。ピッキングの強弱でサウンドに表情をつけています。
ラテン風味のB1、ソロもある左のギターだけかと思いましたが、中盤の一部のみ右でダブルストップを刻みます。
カリプソのリズムを取り入れた哀感のあるB2では、左寄りに引っ越して、トレブリーなサウンドでフリーにオブリを差し入れています。
ミディアムスロウのB3では、小音量ながらコードプレイを主体としたバッキングにオブリを交えています。
ダンサブルでキャッチーなB4では、ダブルストップのフレーズで左のWahカッティングとコンビネーションを作ります。曲の後半では細かく音を刻む弾けるようなオブリが聴けます。
A3,B5は、左のLick Littlefieldがメインです。(ところどころでDavid T.的なフレーズも弾いています)
David T.のソロはありませんが、表情豊かなバッキングが堪能できる1枚です。(フリーすぎて、自分のプレイに取り入れることはものすごく難しく、諦めました)その後見かけたことはなく、ネット上でも余り出回りませんが、見つけたらぜひ聴いてください。



Emotional度♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡  
酒のお供度♡♡♡♡ 

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