Steely Dan / Katy Lied (1975) – Larry Carlton

4に参加のようです。Carltonのライブレパートリーの1では弾いていません。

 1. Black Friday
 2. Bad Sneakers
 3. Rose Darling
 4. Daddy Don't Live In That New York City No More
 5. Doctor Wu
 6. Everyone's Gone To The Movies
 7. Your Gold Teeth II
 8. Chain Lightning
 9. Any World (That I'm Welcome To)
10. Throw Back The Little Ones



 


 
Steely Danの'75年の作品です。バンド形態でキャリアをスタートさせたSteely Danですが、主軸であるDonald Fagenと
Walter Beckerは、ツアーによるストレスや、既存のバンドメンバーでは自分達の望む音楽を具現化できないとの思いから、次作のRoyal Scamからは腕利きのスタジオミュージシャンを集めていいとこ取り(いいとこ録り)をするスタイルに舵を切っていきます。本作はその過渡期にあたるのか、バンド形式は取るものの、メンバーを大幅にチェンジし、従前通り足りない部分をスタジオミュージシャンで補完する形で制作されています。その中で、Carltonにも声がかかり、次作以降しばらくの間サブメンバー的な役割を果たすきっかけとなったのが本作といえます。ファンの皆様の間では人気の高い作品のようですが、リミックス時のトラブルにより、超完全主義者の二人にとっては満足がいかない仕上りのままリリースされたようです。これでもダメとは恐ろしい・・・・
自分は、Carltonの関与度の順に”Royal Scam” → ”The Nightfly”(Fagenのソロですが) → ”Aja” → ”Gaucho” → 本作と集めていったので、入手したのは比較的後の方です。やはりアナログが高値だったので、中古CDを買いました。(それでも安くはありませんでしたが)私は虫好きでもあるので、LPサイズのジャケットでバッタを見たい思いも強いので値段が折り合えばアナログも買いたいと思っています。




<ギターの聴きどころ>

裏ジャケにはPersonnelとしてメンバーも含むミュージシャンが記載されており、CarltonはGuitarの最後の一人として名を連ねています。ここには個別曲のクレジットはなく、どの曲でCarltonが弾いているかと思っていましたが、その後の調査?で、最近Wikiに各ミュージシャンの参加曲が記載されているのを発見し、Carltonは4に参加していることを知りました。左がシングルやコード、フリーなオブリ、右がトリルを使ったリフ中心のプレイ、センターがコードと3本重ねていますとなっています。正直なところ、右はあまりCarltonらしさを感じないのですが、二人の厳しいオーダー通りにプレイしたのでしょうか?
他の曲では、Walter Beckerが1,2でソロ(結構ハードなサウンドとプレイです)、Dean Parksが3でソロ(Parksにソロを弾かせるとは流石です。でも、この曲がCarltonと思っていました)、オリジナルメンバーのDenny Diasが7でソロ(Jazzyなプレイで、この曲もCarltonのプレイかと思っていました)、Rick Derringerが8でソロ(Blues Rockです)、Elliott Randallが10でソロ、Hugh McCrackenがギターとして記載されています。9は特に記載はありませんが、これも一部Carltonっぽいオブリがあります。
先日のBlue Note TokyoのライブやSWR Big Bandとのジョイントでも1を取り上げていますが、これは2017年にSteely Danのツアーに参加した時にプレイしており、その後も気に入ってレパートリーとしているようです。
ギター以外に目を向けると、本作の立役者は、ドラムのJeff Porcaroでしょうか?この時まだ20歳を過ぎたばかりのはずですが、すでに後年のスタイルを確立しています。Michael McDonaldのコーラスは2などで熱さを見せますが、まだまだ主役に遠慮している感じでしょうか。ガチでぶつかったらそれはそれで面白かったと思うのですが。





Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡

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