Larry Carlton, David T. Walker / @ Billboard Live Tokyo (2015)

夢のような共演です!!再来日希望!

 1. Burnable
 2. Nite Crawler
 3. March Of The Jazz Angels
 4. Soul Food Cafe
 5. A Place For Skipper
 6. 10PM
 7. The Well's Gone Dry
 8. Feel Like Makin' Love
 9. My Baby By My Side (Bonus)



 


 
CarltonとDavid T.の'15年のライブ盤です。前年14年2月のビルボード東京でのライブから抜粋されて収録されています。二人とも本当に大好きなギタリストで、弊ブログでも多くの作品を取り上げさせております。リーダー作や参加作品を必死に集めた(今も集めています)だけでなく、憧れから弾けもしないのに二人の愛用する335もByrdlandも買ってしまいました。これまでもクルセLonette McKeeなどとのレコーディングで共演する機会はありましたが、円熟の域に達した二人が、同じステージで、しかも日本での共演するというまさしく夢のような企画でした。1+1が2ではなく、100になるぐらいの価値があるように思えました。しかし、このライブ、予約までしたのに仕事の都合で行けなくなり、本当に悔しい思いをしました。今だったら人生における優先順位を入れ替えて絶対行くのですが・・・それだけに、CDが発売されることを知った時は歓喜しました。もちろん発売と同時に購入しました。





<ギターの聴きどころ>

ジャケットには愛機を抱えた二人の姿が写っています。サウンドやプレイスタイルは異なれど、メロウに(そしてエロティックに)ギターを歌わせる名人の共演を一刻も早く聴きたくて、封をあけるのももどかしい思いでCDをトレイに入れます。
ナレーション後に始まる1.聴いたことがあると思ったら'07年のRobbenとのライブでもやっていた曲でした。Dumbleに代わって使い始めたBludtoneによるドライブサウンドがスリリングな曲ですが、1曲目にこの曲持ってくる?と思いました。しかもいつまで待ってもDavid T.のギター聴こえてこないし・・・曲が終わるとCarlton自身によるメンバー紹介に続き、「ものすごく特別なゲスト」としてDavid T.が紹介されます。ということで1曲めはCarton Bandによる前振りの位置付けだったようです。
David T.参加後の2はクルセ、Carltonのソロに収録されていたお馴染みの曲でCarltonのイントロのアルペジオが聴こえただけでワクワクします。そこにDavid T.のあの音が入ってきて、続いてテーマをユニゾンしハモリに移行します。David T.が高音、Carltonが低音を担当します。続いてDavid T.のソロです。カラザーズの固めのサウンドを左手のタッチとピッキングで絶妙にコントロールしたプレイです。続くCarltonのソロは、抑えめに入って徐々に盛り上がるいつものパターンです。二人の共演でこの曲が聴けるとは!
3はCarltonのソロ”Discovery”の収録曲です。原曲はアコギなので、Carltonの335によるプレイが新鮮に聴こえます。そこにDavid T.がオブリで絡み、ソロまで披露する贅沢!
続いて二人のMCが入ります。MCでは、Carltonが高音、David T.が低音を担当します。1オクターブぐらい違います。
4はDavid T.とJoe Sampleの双頭作"Soul Food Cafe"からのBluesナンバーです。聞き慣れたDavid T.のプレイに対し、今度はCarltonのバッキングやオブリが新鮮ですが、ソロはWahを使っていて、ナチュラルドライブでのBluesyなプレイが聴きたかったので少し残念!
5も"Discovery"からの曲で、原曲ではベースが印象的な入りでしたが、ここではCarltonのソロプレイで入ります。CarltonのリリカルなプレイにDavid T.の巧みなオブリが絡み、サックスも入ってきて、それぞれのメロウなソロで更に”こみ上げ度”が高まっています。
6は”Sleepwalk”に入っていたCarltonの曲で、刑事ドラマに流れるようなハードボイルド感を感じます。二人のプレイとも、抑えるところ、盛り上げるところ、タメるところ、突っ込むところを使い分け見事な表現力です。
7はクルセの”Southern Comfort”収録のCarlton作の曲で、先日のBlue Note Tokyoでのライブでも演奏していました。David T.のソロ、この曲では力強いピッキングが聴けたり熱いプレイなのですが、少し浮いている印象を受けました。Carltonは飛び道具(Wah)を使って盛り上げていますが、アンプ直の丸腰のDavid T.と比べるとズルくないですか?
40年前の再演となる8,CarltonはここでもWahやコーラスを使って変化をつけていますが、David T.はここでもタッチ勝負で見事というしかないバッキングやオブリです。「Loving You Was Like A Party」も演ってくれればよかったのに!
ラストは意表をついてJmmy Johnsonの曲によるBluesジャムです。Jimmy Johnsonはハイトーンボイスと粘りがあるギター(と変なギターカバー)に特徴があり私も大好きなBluesmanですが、この二人の共演にこの曲はちょっと違和感を感じました。どうせBluesをやるんだったら、Jazz風味のあるストマンなどの方が良かったでは?
ともあれ、私のギターヒーローの二人の共演盤、決して自己主張しすぎないギターによる美しい会話で、もっともっと聴きたいと思っているうちに終わってしまいました。欲を言えば二人の共作による新曲を聴きたかったところです。欲張りすぎ?
返す返すもライブに行けなかったことが悔やまれます。お元気なうちに、もう一度このメンツ+Marlena姐御で来日してくれないでしょうか?







Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡
再来日希望度♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

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