Cedar Walton / Beyond Mobius (1976) – Eric Gale, Cornell Dupree

DeepなJazz-FunkでGaleのくどいプレイが炸裂します。

 1. Bad Luck
 2. Low Rider
 3. Beyond Mobius
 4. Jive Talkin'
 5. Canadian Sunset
 6. The Girl With Discotheque Eyes
 7. Lonely Cathedral








Cedar Waltonの'76年の作品です。Texas出身、N.Y.を中心に活躍したJazzピアニストです。しかし本作はJazzというよりはFunkで、それもそのはずバックがGordon Edwards、Gale, Dupreeなどそっち系の人々で固められています。
本作は、購入は2年ほど前で、新宿UnionのRare GrooveのCD棚に置いてありました。「780円以下の〇〇色の帯以外のCD10枚まとめ買いで半額」のセールが催されており、これは10枚以上買わねば、と帯や裏の参加者のクレジットを必死に見ていた中でGaleやDupreeの名前を発見し、Cedar Waltonのことは名前しか知らなかったのですが、すかさずカゴに入れた1枚です。(万引きではありません、ちゃんと買いました)




<ギターの聴きどころ>

GaleはSolo & Rhythm Guitar,  DupreeはRhythm Guitarと書かれています。ということはソロはGaleだけ・・・・
1はすごいタイトルで、Bluesかよ、と思いながら聴き始めます。このイントロ、Bluesではなく、テディペンのシャウトが熱いHarold Melvin & The Blue Notesの曲でした(Carltonもカバーしています。)。かっこいいJazz-Funkにアレンジされ、あまり悪運感がなくホッとしました。アップテンポに乗せた主役のエレピやBlue Mitchelを左右からカッティングでバックアップします。どちらも硬質なナチュラルサウンドでのキレの良いプレイですが、箱鳴りを感じるので右がGale、左がDupreeでしょうか?
2はWarのカバーです。ウォー!と喜ぶほどWarのファンではないのですが(つまらない駄洒落ですみません)、ヴォーカルと左のワウギター(Dupree?)が怪しい以外は、これもかっこいいJaz-Funkです。右はザクザクいってますのでGaleでしょうか?
ハネるビートの3、ここでも左右でコンビネーションバッキングです。左がワウ、右がナチュラルのカッティングでシングルトーンと高音弦のコードを組み合わせたプレイでGrooveを作ります。中間のソロはタメを効かせるクドクドのGale節です。
4、イントロのボツボツのエフェクト音、アンプかスピーカーがイカれたかと思い一瞬焦りましたが、ベースに続いて極めてヒューマンなカッティングが入ってきて危機の故障ではないことがわかり安心しました、右からはエフェクトの濃いシュワシュワカッティングが続きます。エフェクトない方がいいのに・・・
5、やっとスロウが来たと思いきや、乾いたサウンドでGaleがイントロを奏でた途端アップに転じ、Dupreeは引き続きシュワシュワフェイザーでコードを鳴らします。続いてGaleも小刻みなカッティングで応酬し、フェイザーをオンにして主役のアコピを支援(妨害?)しています。
ディスコティックな6,淡々とした女声コーラスが逆にムードを盛り上げます。左はカッティング、右はシングルノート中心のバッキングです。エレピを引き継ぐロングソロは歪んだ乾いたサウンドで早いパッセージと粘るチョーキング、トレモロピッキングなどを組み合わせた激しいプレイです。
ラストの7も6と同じコンビネーションです。ここでもGaleの熱いソロが聴けます。
アルバムを通してリバーブ感の薄いドライなサウンドによるアップなFunkですが、汗臭い粘っこさとヤバい雰囲気を漂わせています。ディスコ時代にはDeep過ぎたのでは?

Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ なんとなくメロウさはあります
お酒のお供度♡♡♡♡ 飲むより踊る?

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