David Ruffin / In My Stride (1977) -Eric Gale,Cornell Dupree

二人のプレイは控え目ですが、全編Stuffの音です。

A1. You're My Peace Of Mind
 2. Just Let Me Hold You For A Night
 3. I Can't Stop The Rain
 4. Nightmare

 
B1. Questions
 2. I'm Jealous
 3. Hey Woman
 4. There's More To Love
 5. Rode By The Place (Where We Used To Stay)
 


 
David Ruffinの'77年の作品です。Motownでの最終作であり、Van McCoyプロデュース三部作の最終作でもあります。Van McCoy人脈で、前作同様、Stuffのメンバーが中心となってバックアップしています。トータルなサウンドとしては、プロデューサーのVan McCoyによるオーバープロデュース感もありますが、それ以上に濃いヴォーカルでDavid Ruffinの色に染め上げて(というより塗り上げて)います。ただ、正直な感想としては軽めの曲が多く、それがDavid Ruffinのヴォーカルに最適とは思えないところはあります。本作もVan Mccoy絡みの1枚として人気がなかったのか、他のMotown盤やWarner盤と比べると破格の安さで入手することができました。
それにしても、昨日のMichael Jacksonともども、薬物による早過ぎた死が返す返す残念です。最近はこんなヴォーカリストいませんよね・・・

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケのクレジットには、DupreeとGaleの名前が書かれています。
A1、軽快なイントロながら、右のギター若干タメたリフとフェイザーをかましたミュートサウンドでリズムに微妙な揺れを作っています。これはGaleと思います。その中をヴォーカルが勢いよく突き進んでいきます。ところどころ入るHugh McCrackenのハーモニカもいい感じです。
スロウのA2、タメたり崩したりフリーなヴォーカルをコードの刻みとリフで堅実にサポートしつつ、随所にGaleならではのチョーキングによるオブリを入れています。
典型的なVan McCoyリズムのA3、ギターは左から軽快にコードを刻みます。アクセントの付け方、音の切り方、リフのフレーズからこれもGaleと思います。
A4も全体的には軽めながらGaddとGodon Edwardsの太いGrooveが心地良いアップです。クラビネットと被ってギターが聴き取りにくいですが、左の軽めのギターがDupreeでしょうか?
B1も軽めのサウンドにリズム隊のGrooveが際立ちます。ギターは左右とも小音量なカッティングです。
マイナー調で始まる時代を感じさせる(大袈裟な)アレンジのB2、シンコペーションのある左のカッティングはDupreeでしょう。
2曲目のスロウのB3、左右とも小音量ですが左の2拍4拍の刻みがDupree、右のエフェクトの濃いフリーなバッキングがGaleと思います。
またしても軽めのアップのB4、左の女性コーラスとユニゾンする軽めのオブリやカッティングはDupreeです。
ラストのB5,右のスタッカート気味にザクザクと刻むカッティングはGaleでしょうか?
二人の目立つオブリやコンビネーションプレイは少なく、David Ruffinのヴォーカルや曲とのマッチングで言えばこの後のWarnerでの2作の方が好みですが、Stuffのリズムが楽しめる1枚です。まだCD化されていないのか、最近はタマ数も多くないようですが、見つけたら是非聴いてください。










Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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