Donald Byrd / Black Byrd (1973) – David T. Walker

ここでもFunkyです。

 1. Flight Time
 2. Black Byrd
 3. Love's So Far Away
 4. Mr. Thomas
 5. Sky High
 6. Slop Jar Blues
 7. Where Are We Going?








Donald Byrdの'73年の作品です。70年代に入るとFunk要素を取り入れ始めたByrdですが、バックの面子はクルセファミリーなど前作”Ethiopian Knights”と一部被るものの、プロデューサーがSky High ProductionsのLarry Mizellに変わり、より黒さが増したように感じられます。 freddie Hubbardなどと同様、70年代のByrdの作品はコアなJazzファンからは評価が低いですが、Jazzに明るくない私なんぞとしては、Black Musicという視点では、独特のGrooveが感じられ、David T.など、その筋の達人たちの参加などもあり好んで聴いております。
この時代のByrdの作品にDavid T.が参加していることはいただいたリストなどで知っておりましたが、最初に買ったのは2枚組のベスト盤"The Blue Note Collection"(安箱に500円で入っていました)でした。その後、David T.の参加曲を確認し、個々の作品を遡って購入しました。本作のアナログ盤は90年代半ば以降のJazz funkブームで値段が跳ね上がり、CDの中古盤が1000円台の手軽な値段で出ていたものを購入しました、(本当は本作もアナログ盤が欲しいのでいつかGetしたいと思います)

<ギターの聴きどころ>

には、1,4がDean Parksで、それ以外の曲はDavid T.が替わっている、と書いてありますが・・・・
飛行機の離陸音?から始まる1,David T.は入っていないことになっていますが、中盤に右から突如として聴こえてくる低音弦のチョッパーギターと高音部カッティングの粘っこいフレーズ、その後もワウを噛ませたソロプレイ、テロリロ、ダブルストップなどの自在なプレイ、これはもう決まりですよね?ということは右のアコギのコードストロークがParks?
ビブラスラップ(与作のアレですね)のイントロが印象的な2,ヘタウマ(というよりウマも取れて単なるヘタ?)ヴォーカルのバックでの右のチャカポコワウです。中盤以降に現れるワウ+ファズ的な音色も?あるいはByrdのトランペットにエフェクトをかけている?
3は左でのナチュラルトーンでのコードカッティングにキメやオブリを盛り込んだプレイです。ラフにコードを刻むようでいながら、ドラム、ベース、パーカッションと共にものすごい疾走感があります。
4は左がワウカッティング、右がファズ音でのリフとナチュラルトーンでのオブリです。この曲でもDavid T.は参加していないことになっていますが、左はDavid T.では?
Mizell兄弟のプロダクション名?の5,ここでもラフなコードカッティングですがところどころ挟むダブルストップのオブリがアクセントになっています。
うねるFunkの6、ここでもワウを駆使したサウンドでフリーにバッキングをしています。主役の叫びが怪しい!
ニューソウル的なメロウな味わいの7、ここでもコードカッティングを基本としながら、強弱をつけたり、合間合間にオブリを差し込み、変化をつけながらプレイしています。パターン化せず、アドリブでフレーズが湧き出てくるところがすごい!
本作でも、ソフト&メロウだけではなく、ハードでファンキーな一面を存分に発揮しています。(個人的にはワウがなければなお良いのですが)
それにしても、RaineyとMasonとDavid T.の組み合わせ抜群のGrooveです!次作の”Street Lady”、その次の”Stepping Into Tomorrow”などでもこの組み合わせあり、こちらもぜひ聴いてください。




















Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡

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