Shirley Bassey / Nobody Does It Like Me (1974) – David T. Walker

Gene Pageの名前による信用買いでしたが・・・掘り出し物でした!

A1. Leave A Little Room
 2. When You Smile
 3. All That Love Went To Waste (From The Motion Picture "A Touch Of Class")
 4. Davy
 5. I'm Not Anyone

 
B1. Morning In Your Eyes
 2. The Trouble With Hello Is Goodbye
 3. Nobody Does It Like Me (From The Broadway Musical "Seeshaw")
 4. I'm Nothing Without You
 5. You Are The Sunshine Of My Life
 


 
Shirley Basseyの'74年の作品です。イギリス出身のシンガーで、50年代から活躍、現在もペースは抑えているとはいえ現役で頑張っており70年のキャリアを誇る大ベテランです。Wikiによると、これまで世界中で1億4千万枚のレコードを売り上げてお理、史上最も売れている女性歌手の一人とのことです。ジェームスボンド主演の007シリーズの映画主題歌が最も有名だそうですが、自分は興味の幅が著しく狭く(大人アスペルガーと友人から言われたことがあります)ジェームスボンドも007もいずれも知りません。(芸能界最強芸人の大木ぼんどさんなら知っています。使用する弦なら010〜です。毎々🐌つまらないネタですみません・・・・)
にも関わらず、本作を聴くことができたのは、ディスクユニオンSoul&Blues館の10枚まとめ買いセールのおかげです。このセール、不定期に開催されており、ダンボール箱に無造作に詰め込まれた安レコを「蛍の光」が流れるまで裏ジャケや時にはインナーまで眺めながら10枚単位に絞り込んでいきました。(一度に60枚買ったこともあります。帰り道両腕が死にました・・・・)それまでShirley Basseyについては名前も知らなかったのですが、「匂った」のです。裏ジャケにGene Pageの名前があるのでもしやと思い、Stevie Wonderの曲(B5)もあるし、A4はMarlena姐御もやっていた曲かもしれないし、なにしろジャケ写が歌えそうな顔つきなので、10枚単位のための数合わせの1枚としてレジに運んでいきました。


<ギターの聴きどころ>

10枚のうち、優先度が高いものを先に聴いた後、汚れた盤面を何度もクリーニングして本作をターンテーブルに載せました。参加ミュージシャンのクレジットはありません。

A1、天才バカボン的なWahサウンドや大袈裟なストリングス、ホーンに拍子抜けしましたがGene Pageっぽいと思いながら聞いているとメロウなオクターブやダブルストップが。怪しい!続いてダブルストップのトレモロ&グリッサンドの特徴的なフレーズが入ってきました。間違いなくDavid T.です。その後も複音オブリを中心にメロウなフレーズが次々と飛び出してきます。

1枚通して聴いてみると、David T.はA1、A4、B1、B5の4曲に参加しているようです。

A4も案の定、Marlena Shawと同じ曲でした。でもどっちかというとSergio Mendesのバージョンに近いように感じました。(David T.のギターも。こっちの方が1年早いのでSerigio Mendes が参考にしたのだと思いますが)。この曲では、右からのオブリが中心で、ノリの良いプレイです。しかし、Davy(Davidの愛称)にDavid T.にプレイさせるなんてシャレが効いてますね!

B1では、粘っこいタメや、強いピッキングのフレーズも交えたBluesyなオブリで、流麗なストリングスアレンジが施された曲にスパイス的なアクセントを加えています。左のカッティングはRay Parker?

ラストのStevie Wonderのカバーでは、二回り目の途中から細かいフレーズで切り込んできます。ゆったりとしたGrooveに対し、フリーなタイミングでのプレイです。

なお、上記の曲でのWahプレイはWatsonでしょうか?それにしては大人しめでしょうか?

数あわせの1枚にしては、大きな収穫でした。CDではみたことがなく、最近は値段も跳ね上がっているようですが、見つけたらぜひ聴いてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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