Mose Allison / Lessons In Living (1983) -Eric Gale

Dupreeもビックリな焦らしプレイな構成ですが、最後の2曲で大満足です!

A1. Lost Mind
 2. Wild Man On The Loose
 3. Your Mind Is On Vacation
 4. You Are My Sunshine
 5. Seventh Son

 
B1. Everybody Is Cryin' Mercy
 2. Middle Class White Boy
 3. I Don't Worry About A Thing
 4. Night Club

 


 
Mose Allisonの'83年の作品です。WikiによるとMississippi出身のJazzピアノ奏者/歌手だそうで、Blues Rockの人々に影響を与え、また多くの楽曲がカバーされているとのことです。
本作は前年のMontreux Jazz Festivalの実況盤で、Jack BruceとBilly Cobhamによるリズム隊、Lou Donaldsonの参加など、フェスならではの豪華な組み合わせとなっています。
Blues Rockは好みでないジャンルの一つなので、Wikiに出ていたフォロワーはLeon RussellとBonnie Raittしか聴いたことがなく、本作を手に取るまではMose Allisonの名前すら知りませんでした。'00年頃ユニオンのJazz館で特価箱を漁っている時に、裏ジャケにGaleの名前を発見、Lou Donaldsonも参加しており、有名なA4も入っているので、1000円でお釣りが来るなら、ということで購入しました。

<ギターの聴きどころ>

早速針を下ろすと、いい感じのBluesピアノが聴こえてきました。続いてLeon Russellからダミ声成分を抜いて、鼻詰まり感だけを残したような声のヴォーカルが入ってきます。Mose自身のピアノと歌のようです。(Ben Sidranからオシャレ感を取り去ったような感じでもあります)。Percy Mayfieldの曲も演っており、JazzというよりBluesなのでは?などと思いつつ聴き進めて行きます。4からはLou Donaldsonも参戦してくるのですが、B面にひっくり返してもGaleのギターが聴こえてきません。本当に参加している?
と思っていたら、B2が終わったところでGaleの名前がコールされました。残り2曲で登場とは!
しかし、B3が始まってもピアノとヴォーカルがメインでGaleのギターは聴こえません。心配しないよ、というタイトルに反してとても心配になりました。ようやく1コーラスの終わりのあたりから入ってきて、大変待たされました。残り2曲で登場とはDupreeもビックリの焦らしプレイな構成!かなり歪んだサウンドで、ソロでは絞っていたであろうギターのボリュームを全開にして、突っ込み気味に引っかかるような強いピッキングと、強靭な左手によるチョーキングビブラートで豪快に引き倒します。Galeの激しいBluesでのプレイは、Bluesギタリストの中では同年齢でもあったFreddie Kingに近い印象です。
アンコールであろう9では、アップテンポの大円団で盛り上がります。Galeは2コーラス目からキレも重みもあるカッティングで参戦、巧みにギターのボリューム(足元でのヴォリュームペダルかもしれません)を操作し、サウンドをコントロールしながらソロに移行します。ここでも畳みかけとロングトーン、休符を使い分け、Gale節で迫ります。サウンド的には前曲では歪みすぎと思えるのでこのぐらいがちょうど良く感じます。その後はカッティングに戻り曲が終わります。2曲だけですが大満足です。
女性ヴォーカルでのバックなど情感あふれた泣きのプレイ(たとえばEsther Phillipsの「Candy」など)と基本的なプレイは変わらず、Super400一本でサウンドコントロールしかつ自分のスタイルを貫くユニークなプレイ,中毒性の高いギタリストであると改めて感じました。




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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