Wilbert Longmire ‎/ Sunny Side Up (1978) Eric Gale, Cornell Duplee

GaleでもBensonでもないMellowな中庸の徳

A1. Black Is The Color
 2. Good Morning!
 
B1. Love Why Don't You Find Us
 2. Lovely Day
 3. Starflight




Wilbert Longmireの'78年のTappan Zeeでの1stです。ジャズギタリストとしての活動は長いようですが、自己名義のリーダー作はそれまでマイナーレーベルで3枚(未聴です)、セッションでのレコーディング参加も多くなく、この人誰よ?という方もいらっしゃるかもしれません。私も90年代の頭に本作を購入するまでは名前も聴いたことがありませんでした。いつものようにUnionで、Jazz/Fusionのエサ箱漁りをしていた時、次作のChampagneとともに発掘し、裏ジャケでGaleの名前を発見しました。二枚とも参加メンバー豪華です。しかし、知らない誰かをいきなり2枚買うのはケチな自分にとっては冒険なので、あまり好きではない目玉焼き(白味の端の油が滲みてカリカリの部分が苦手)はやめて、秋だったしブドウにするか、ということでジャケデザイン買いでChampagneを選びました。(確か、両方とも500円でした。)
帰って早速聴いたら、Bensonを100倍ぐらいに謙虚にした感じのこの人のギターもいいじゃないですか!これは目玉焼きも味わおうじゃないか、ということで翌日もう1回同じ店に行って、無事売れ残っていた本作を買いました。SOLDでなくてよかった!(電車代の方が高くついてしまいましたが)


<聴きどころ>

早速針を下ろします。ドラムとベースは重いビートですが、シンセがチャラチャラしていてまず?です。続いて、歪みギターが入ってきました。うう、やはり俺と目玉焼きは相性が合わないのか、と思っていたら先日聴いたのと同じフルアコの音色が入ってきて一安心です。クレジット、他にギターないけど歪みギターも本人がフルアコで弾いてるんですかね?シンセもクレジットないし。謎です。
鳥のさえずりとともに始まるA2は、一転して爽やかですが少し幻想感もあってRitenourがやりそうな曲です、(ソロの部分、Morning Gloryぽいです。)Dupreeは、左チェンネルでにリズムを刻みますが、なぜか曲の後半に音量が上がってきます。ヤバイヤバイ、Dupreeの参加もアピールしておかないとセールスに影響が出るよ、という会社側の意図でしょうか?
B1は、コーラスでも参加しているPatti Austinとの共作とのことで、Longmire自身が歌っています。Bensonを100倍ぐらい素朴にした感じで、特別うまいというわけではありませんが、味のあるヴォーカルです。この曲でのギターソロ、フェイザーがかかっていることもあって、ややGaleぽいですが、美しいです。アルバム全般に言えることなのですが、エフェクトはいらない気がしました。
そしてBill Withers のカバーのB2、このLPのベストテイクです。Harvey MasonとGary kingの重量感がありながらも弾むリズムに乗って、ギターがのびのびと美しく歌います。サビのコーラスとの掛け合いともマッチしています。
B3は、Gale,Dupreeが参加しています。クレジットにはわざわざRhythm Guitarと書かれているとおり、二人ともバッキングに徹しています。右がDupree、左がGaleでしょうか?
Gale,Dupreeとも、二人の参加盤として紹介することが憚られえるような控えめなプレイでした。想像ですが、Longmireを歌もギターもいける第二のBensonとして売り出したかった会社の意図があり、あまりにも個性的な二人が目立つと影が薄くなるので、Galeさん、Dupreeさん、今日は控え目に頼みますよ、ギャラはたくさん弾いたのと同じ分払いますから!みたいな感じだったのではないでしょうか?
にもかかわらず、Longmire自身は、この後立て続けに2枚(こちらも佳作です)リリースした後で表舞台から消えてしまいます。見た目も見るからに優しくて人の良さそうな感じですが、欲のない人だったのでしょうか?あるいは、本当は目玉焼きが苦手だった?


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡

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