Billy Preston / Late At Night (1979) – David T.Walker

歌もギターもFunky & Mellowです。

A1. Give It Up, Hot
 2. Late At Night
 3. All I Wanted Was You
 4. You
 
 
B1. I Come To Rest In You
 2. It Will Come In Time
 3. Lovely Lady
 4. With You I'm Born Again
 5. Sock-It, Rocket



 
 
Billy Prestonの'79年の作品です。 A&MからMotownへ移籍後の1枚目にあたり、自身がプロデュース、西海岸を中心としたミュージシャンを集めてレコーディングされています。レコード会社が変わっても、FunkyでありながらMellow,Popさも合わせ持つ変わらぬBilly Prestonの作風とヴォーカル、彼の名作のうちの一つで、私のお気に入りの1枚でもあります。
彼のアルバム集めには時間がかかりましたが、本作は90年代の頭に購入しましたので結構早い持期に買ったレコードになります。(2枚目か3枚目,初めて買ったのは"Kids&Me"でした。)
裏ジャケにDavid T.の名前が載っており、ボロジャケながら1500円ぐらいでしたが奮発(という額でもありませんが)して買いました。Billy Prestonの作品、どれも好きですが、David T.のギターが大フューチャーされたこの盤を特によく聴きます。



<ギターの聴きどころ>

個別曲のクレジットはありませんがDavid T.はA3とB2以外に参加しています。
A1,チョッパーベースのイントロから始まるFunkです。ヴォーカルが入るとともに、右から細かいフレーズのオブリを差し込んできます。シングルノート、コードカッティングを組み合わせた粘りとキレを併せ持つプレイが続き、中間部のソロでもバネのある弾けるようなプレイです。ブリッジ部ではいつものメロウな一面も垣間見せますが、総じてFunkyです。ピッキングの強弱コントロールも見事!
A2は、Paul Jackson Jr.のチャキチャキカッティングに続き、被せるように粘っこいサウンドでオブリを入れてきます。
A3、左からドライブサウンドのイントロが入ります。ギターは2人しかクレジットされていませんので、消去法的にPaul Jackson Jr.でしょうか?R&R調の曲でその後もらしくない」フレーズが続きます。流石に器用ですね。
A4,イントロなしで歌から始まり、David T.もオブリではいってきます。いつもよりタメを効かせた粘っこいオブリでヴォーカルに終始寄り添い、ソロでもいつもよりアタックの強いピッキングで熱のこもったプレイを聴かせます。
スロウのB1では、ストリングス等の陰に隠れて聞き取るのが難しい程度の音量ですが、ポイントポイントでコードやオブリを入れています。
Streetaとのデュエット、ハネるビートに乗って小音量ながら自在なバッキングを右で繰り広げ、ソロでは緩急とスピード感のあるプレイを披露します。ためとツッコミ交えつつ弾ききるこのリズム感はすごい!
続くB3、B2同様、明るさの中になんとなく哀愁を感じさせる曲調です。右のカッティング等(これもPaul Jackson Jr.っぽくないです )に対し、David T.は左に引っ越して小音量でオブリを突っ込んでています。
スロウのデュエット、B4ではなぜか参加していません。いいオブリを弾きそうな気がするのですが・・・もったいない!
ラストを飾るのはインストのFunkで、David T.は右に戻って粘りもキレもあるBluesyなフレーズを連発し、中間部もリズムソロ的なプレイで盛り上げています。
本作では、サウンド的にも少しナチュラルドライブを効かせ、プレイも総じてFunkyです。もちろん独特の甘さは無くしていませんが、メロウの視点で語られることの多いDavid T.ですが、独特かつ抜群のリズム感を持ち、本作では十二分に発揮されたプレイを随所で聴くことができます。この手のギターが好きな方、ぜひ聴いてください。




Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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