David Diggs / Streetshadows (1984) – Paul Jackson Jr.

チャリーンとしたカッティングです。またしてもジャケット&タイトル差し替えの術!

A1. Last Night
 2. Playing The Fool
 3. Rachel
 4. Framed
 5. Somethin' Might Be Burnin'

 
B1. Don`t Be So Shy
 2. Holding On To Love
 3. Sky Singer
 4. Dancing With His Shadow




 
 
David Diggsの'81年の作品です。師匠のQuincy Jonesに倣って、自らプロデュース、アレンジを担当し、L.Aを中心とした超豪華なミュージシャンを集めてレコーディングされています。ポップな内容で、歌ものが半数以上の比率を占めています。なお、画像は私が買った日本盤で、L.A.ザ・セッション名義で”Vol.2ミントサマー”と改題されています。オリジナルのジャケットはこちらです。タイトルもジャケットも大変身!なお、Vol.1はPaulinho Da Costa の”Sunrise”でこちらもジャケットも大変身です。当時は、Fusionは夏の音楽だったのでしょうね・・・・
本作も、Fusionブーム(&オーディオブーム)が去った後売り払われ、餌箱の中で見向きもされずに寂しそうに残っているところをワンコインで救出しました。いささかPopすぎるきらいはありませんが内容も音質も悪くありません。





<ギターの聴きどころ>

以前紹介した”Nothing But The Truth”では、Galeが数曲参加していましたが、本作ではRitenourが3曲でソロを弾いています。Brothers JohnsonのGeorge(Bensonちゃいますよ)も1曲だけ参加しています。しかし本作での最大の聴きどころは、Paul Jackson Jr.がバッキングではないでしょうか?(Extraordinaireと称されるぐらいなので!)
RitenourやRay Parker Jr.がソロ活動等で忙しくなり、スタジオミュージシャンとしての活動を抑えた時に、引き継いで売れっ子になったPaul Jackson Jr.、キレのいいカッティングはその二人から影響を受けていますが、独特のフレージングとサウンドで非常に強い個性を持っています。Ritenourほどオーソドックスではない一方、Ray Parkerほどペケぺケしていません。アンプでトレブルを強調しコーラスを咬ませたセッティングで、厚いピックで力強く、かつキレキレに弾くことでチャリーンという(ブラッシング時はカチカチ、ミュート時はピキピキ)というサウンドです。言葉で表現するのは難しいのでA2,A4,B1,
B2のヴォーカルのバックでのカッティングサウンドを聴いてください。過去の紹介作品でもドライブサウンドでのソロやアコギのプレイも披露していますが、本作ではRitenour先輩に花を持たせています。(もちろんA2のガットソロ、B4のドライブソロなどRitenourも上手いです)Soul(というよりプラコン)、Fusionなど非常に多くの作品でチャリーンを響かせており(レスポールやシグネイチャーモデルのセミアコでもチャリーンです。どうすればあの音になる?)、その後、日本国内でも多くの模倣者を生みましたが、オリジネイターとしての個性は唯一無二です。90年代後半からは体型もサウンドも丸くなり、チャリーンは減りましたが、JazzやSoulのフレイバー溢れるソロ作での歌心溢れるインストも必聴です。



Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡
チャリーン度♡♡♡♡♡トレブル10、ベース0?

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