Johnnie Taylor / Just Ain’t Good Enough (1982) – David T. Walker

渋いヴォーカル + 渋いオブリの名盤です。

A1. What About My Love
 2. Don't Wait
 3. I'm So Proud


B1. Just Ain't Good Enough
 2. I Need A Freak
 3. Reaganomics





Johnnie Taylorの'82年の作品です。私の大好きなシンガーの一人です。50年代からGospelグループで活動を始め、Sam Cookeの後任としてThe Soul Stirrersに参加、1961年に独立しプロデビューします。StaxでのWho's Makin'Love, ColumbiaでのDisco Ladyが有名ですが、どのLPでも苦み走った渋いヴォーカルが聴けます。本作はBeverly Glen Musicからのリリースで、Bobby WomackやAnita Bakerの作品にもDavid T.が参加していたので、Unionで本作見つけた時にもしやと思って裏ジャケ見たらドンピシャでした。GadsonやNathan Eastなど豪華なバックです。1200円ぐらいしましたが即ゲットしました。この後、Beverly Glen Musicからもう1枚”Best Of The Old And The New"(本作とA1,A3,B1が被ります)をリリースし、Malacoに移籍します。Malaco時代も音作りは均一的ではありますがハズレなしです。安いし。(ほとんどをエサ箱から買いました)

<ギターの聴きどころ>

ギターは左がDavid T.のオブリ、右がPaul Jackson Jr.のバッキングです。(A1のみ右がDavid T.です)
A1,ヴォーカルが入る直前に右から柔らかいサウンドで低音部のリフが入ってきます。合間合間にダブルストップやハンマリングのオブリを挟みながら曲が進行し、エンディング付近ではワンコードに乗ってヴォーカル、コーラスとのコールレスポンスを繰り返します。
本作での泣きの曲であるA2では、サビの部分でのオブリが切ないメロディとヴォーカルを盛り立てます。自分的には本作のベストテイクです。
Bobby Womackも取り上げたA3は、Womackの豪快さとはまた違う魅力に溢れた渋くも熱いヴォーカルで、ここでも David T.はサビのところなどで、タメとツッコミを使い分けた歌うようなオブリでヴォーカルにレスポンスします。エンディング付近では右のPaul JacksonJr.もオブリで参戦します。
タイトル曲のB1はギター不参加でしょうか?聞き取れませんでした。
アップのB2,B3では、キレのいい右のリズムギターに対し、粘っこいリフやオブリでむしろFunk度を高めています。B2では曲の後半になるまで中々入ってこないのですが、B3では頭から飛ばします。(音量も大きいです)
6曲しかありませんが、各曲とも5分以上あり、聴き応えがあります。どの曲も後半になるほどDavid T.のギターが盛り上がりますので、頭だけ聴いて飛ばしませんよう!
LPは最近見かけず、CDはそこそこいいお値段ですが見つけたらぜひ聴いてください。(他の作品も、時代やレコード会社によって音の傾向は変わりますが、どれも素晴らしいヴォーカルが聴けます)




Emotional度♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡  
酒のお供度♡♡♡♡♡ 

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