山本達彦 / Sudden Wind (1978) – 松木恒秀

2曲だけの参加と思われますが絶品です。

A1. 突風/Sudden Wind
 2. 雨上がりの海
 3. カフェテラス
 4. 名画館ースクリーンー
 5. スブニール

 
B1. 最上階
 2. Just Fallin `In Love
 3. Dreamy December
 4. 麗夢ーレイムー
 5. 風のソネット
 


 
山本達彦さんの'78年のデビューアルバムです。作曲は全て本人、作詞は伊達歩さん(伊集院静さんのようです)、高校時代に同級生で一緒にバンドを組んでいた渡辺香津美さんが4曲で自身のバンドを率いてバックアップするだけでなく、一流のスタジオミュージシャンが参加して録音されています。
2010年頃、"Sweet"への松木さんの参加を知って山本さんのレコードに興味を持ち集め始めました。当時は山本さんのアナログ盤は安箱の常連で、本作も他の作品と同様、ユニオンの5枚まとめ買いで1000円のセールを活用して購入しました。大変申し訳ないのですが、4枚まではすぐに決まった(スペクトラムや尾崎亜美さん、柳ジョージさんなどだったと思います)のですが、残りの1枚がなかなか決まらず、数合わせ的に選んだ1枚でした。本作がデビュー盤であることも、松木さんが参加していることも購入時は知りませんでした。(もしかしてという期待はほんの少しありました)

<ギターの聴きどころ>

インナーのクレジットを見るとまずKazumi Watanabeの名前が!ええっと思ってさらに見ていくとTsunehide Matsukiの文字が!わずかな期待が叶いました。先に聞いていた盤を途中で止め、本作をターンテーブルに載せました。
香津美さんバンドがA1,2,4,B2ですのでそれ以外の曲が松木さん参加と思われます。
しかし、A3,A5,B1ではギターの音が聴こえません。本当に松木さん入ってる?不安になります。B3になってようやく松木さんの音が聴こえました。ラテン調のリズムに乗って左からオクターブ+αのオブリを中心に、決して弾き過ぎないのですが確かな存在感です。
B4のスロウでは、空間の多いアレンジの中でJazzyなオブリで曲にさらなる甘さを加えます。中間部ではソロもあり、チョーキングを抑えて、流れるような滑らかなプレイで思わず聴き惚れてしまいます。エンディングも素晴らしい!余談ながら、この曲、Barry Manilow の"2:00 AM Paradise Cafe"を彷彿とさせます。
聴き終わり、不安が解消され、1枚200円換算ながら大満足です。
他の曲での香津美さんのプレイも気心が知れていることもあって、曲にあったフレキシブルなギター(A1のエレクトリックソロ、A2のガット、B2のJazzプレイ)ですが、松木さんのように一聴して香津美さんとはわからず(A3は、最初松木さんが弾いているのかと思いました。今でもちょっと思ってます。)、また、少し弾き過ぎに感じてしまいました。(あくまでも好みの問題です)
最近はLPの値段が上がっているようですが、サブスクにもあるようですのでぜひ聴いてください。





Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡B4メロウです。
酒のお供度♡♡♡♡

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