Brother Jack McDuff / Live! (1963) - George Benson
オシャレとは縁遠いプロデビュー直後のイナたいBensonです。
1. Rock Candy
2. It Ain't Necessarily So
3. Sanctified Samba
4. Whistle While You Work
5. A Real Goddun
6. Undecided
前回の寒川さんに続きオルガンものです。Bluesyなギターとの相性も良いオルガンJazzが好物で、弊ブログでも酒井潮さん、Johnny Hammond、Shirley Scott(ギターはいずれもGale)、Jimmy McGriff(ギターはDupreeやJimmy Ponder) などを取り上げてきましたが、今回はBrother Jack McDuffの'63年のライブ盤を紹介させてください。50年代から活躍するSoul Jazzの大御所で「コテコテデラックス」では「コテコテオルガンの王者」として数多の強者達を差し置き1番最初に9ページを割いて紹介されています。ギタリストの発掘・育成も得意のようで、プロとしてのデビューとなるBensonや、Grant Green、Mark WhitfieldがMcDuffの元から巣立っています。本作はNJでの新グループのお披露目ライブとのことで、オルガン、ドラム、ギター、テナーでのカルテット(ベースはオルガンのペダル)で、ライブならではの熱い演奏が繰り広げられています。
"Hot Barbeque"との2on1として初めて買ったMcDuffのアルバムでした。'90年代半ばのSoul Jazzブームが落ち着いた時期で、値段も落ち着き800円ぐらいだったと記憶します。
<ギターの聴きどころ>
まだハタチになったばかりのBenson、ここでは後年の流し目はもちろん、オシャレなフレーズやスキャットはなく、当時のアイドルであったというGrant Greenのようにペンタを中心としたBluesyなプレイが中心になっており、1.でのソロなどT-Bone Walkerの影響も感じられるような音使いと運指です。一方で、勢いのある引き倒しフレーズはすでに片鱗を垣間見せており、6でのテーマの高速ユニゾンや、強いピッキングでのロングソロなどで聴くことができます。また、バッキングに回った時の音使いの的確さ、Groove感もすでに十分です。Mcduffグループへの加入を足掛かりに、ソロ作の発表や大物との共演など活動の場を広げていき、スーパースターへの第一歩を踏み出していくこととなりました
"Breezin'"以降のメロウBensonを期待するとアテが外れてしまいますが、初々しくも貫禄も感じさせるBensonの熱演、Soul Jazzファンの方はぜひ聴いてください。私が買ったカップリングの"Hot Barbeque"もBensonがギターです。
この記事を書くのに調べていたら、Liveの方は未発表曲を含むCDが再発されているのですね・・・聴かねば!
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
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