Sooo Baad Revue / Live (1977) – 山岸潤史、石田長生

技の石田さんと勢いの山岸さんとのぶつかり合いです。

 1. ソウル地下鉄
 2. WHAT'S GOING ON
 3. カタツムリ
 4. 最後の本音
 5. しょぼくれ あかんたれ
 6. 青洟小僧
 7. おおきにブルース

 


 
Sooo Baad Revue のライブ盤です。'76年の9月30日に東京吉祥寺武蔵野映画館と、10月22日に名古屋東別院でライブレコーディングされた音源からセレクトされ、翌年'77年にリリースされました。なぜ地元の関西での音源でなかったのかは謎です。この時すでにバンドは解散(76年11月)しており、2枚目にして最後の作品となってしまいました。デビュー盤からの曲と、本作のみに含まれる曲(1,3)から構成され、即興性の高いライブのプレイによりFunkyでWildな持ち味がさらに強く打ち出されています。
本作もLPは高値が続いていましたので、デビュー盤同様'99年に1000円シリーズで再発されたCDを購入しました。


<ギターの聴きどころ>

左が石田さん、右が山岸さんと思います。
どの曲でも、二人ともGrooveもEmotionもあるギターなのですが、石田さんがサウンドやスタイルを変える多彩なプレイであるのに対し、山岸さんは勢いと激しさで弾き倒す熱いプレイです。特に、1のFunk、3のBluesでそのスタイルの違いは顕著です。
位置付けとして、石田さんは曲のカラーを決定づけるプロデューサー、コーディネイター的な役割で、山岸さんがその上に乗っかって奔放にプレイするメインのソロイスト的な役割を分担しているように感じます。
と言いながらも、カバーの2、オリジナルの6などSoul色の強い曲では、多彩なフレーズと巧みな強弱コントロールで石田さんの独壇場です。
私は長らく山岸さんをおっかけ続けていますが、カミナリや本作などRock色が強すぎるプレイはあまり興味がそそられず、本作について言えば、石田さんのプレイの方が好みです。山岸さんはこのバンドで共演することで、Jazz,Funk,Soul,そしてエッチなためのあるプレイ、石田さんから大きな影響を受けているように感じます。
他のメンバーも含め、強烈な個性のぶつかり合いがSooo Baad Revueのミラクルとも言えるサウンドを生み出したのでしょうが、元々セッション的な要素が強く、元々パーマネント志向ではなかったのでしょう。それぞれが、セールス的な成功やビッグネームとなるよりも、その時「やりたいことをやる」ことを優先したための発展的な解散だったのだと思います。
本記事を書くにあたって調べていたら、なんと未発表ライブが発売されていました。早速注文しました。明日の到着が楽しみです!





Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡

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