南沙織 / シンプリシティー (1978) – 松木恒秀

クレジットはありませんが、明らかに松木さんが参加していると思われます。

A1. Ms.
 2. シンプル・シティー
 3. ハロー・シャンペン
 4. しなやかなケ・ダ・モ・ノ
 5. 私の港
 6. さよならにかえて
 
 
B1. Good-bye Girl
 2. 愛のデュエット (You're The One That I Want)
 3. 今日がその日 (Today's The Day)
 4. アントニオの唄 (Antonio's Song/Rainbow)
 5. 愛すれど哀し (Hopelessly Devoted To You)
 6. うつろな想い (Tryin' To Get The Feeling Again)



 
 
南沙織さんの'78年の作品です。19枚目のアルバムにあたり、引退前では最後の作品になります。71年のデビューから、結構なペースでシングルもアルバムもリリースしており、人気と実力の高さが窺われます。森高さんが「17歳」をカバーしたでことで再度注目を浴びたようですが、当時の人気は比較にならなかったものと記憶します。尾崎亜美さん作の「春の予感」が化粧品のCMで流れており、小遣いからシングルを買いました。引退時点でもまだ小学生でしたが、子供心にがっかりした記憶があります。篠山紀信氏と結婚した時はもっとショックでした!(自分で言うのもアホですがちょっとマセた子供だったので!)
'00年ごろ、安レコ漁りをする中で本作を発見、そんな子供時代の思い出から懐かしさ(とワンコインの価格)もあって本作を発見し購入しました。インナーにも裏ジャケにもクレジットはありませんが、代わりに?ポスターが入っていました。A面が筒美京平先生作曲のオリジナル、B面が洋楽のカバーで当時日本で流行ったであろうB2(トラボルタがフィーバーしていたのでなんとなく覚えてます)やB4(後で聴きました)なども入っていたりして、楽しみにしながら針を下ろしました。典型的な昭和のポップスだけど京平先生、この時期から印象的なメロディーを書くなあ、などと思いながら聴いていたのですが・・・(続く)

<ギターの聴きどころ>

(続き)A2の途中で、ハッとしました。中盤の間奏、左から聴こえるダブルストップのみで構成される一聴すると地味なソロ、明らかに松木さんです。そういえば右のギターも音の消え際などが松木さんのプレイに聞こえます。
スロウのA3、今度は左から音数は少ないながら、ダブルストップやタメの効いたフレーズが入ってきます。これも紛れもなく松木さんです。左のアコギも松木さん?
Disco調のA4,左は重さもキレもあるカッティング、右はシングルトーンとユニゾンチョーキングなどのリフ(少しRay Parkerっぽさも感じます。)で、チョーキングやカッティングにスライドを絡めるGaleライクな特徴的なフレーズも入り、これも松木さん!
サビのメロディが印象的なミディアムスロウのA5、この曲でも左のオブリに松木さんぽさを感じます。
引退のメッセージのようなA6,イントロのヴァイオリン奏法の入れ方は大村憲司さんぽいです。センターのオブリもタメのあるプレイですが、松木さんではないような?左のボサノヴァバッキングは?
B1の左のストラトサウンドも松木さんでしょうか?(町田義人さんの歌う「戦士の休息」でのプレイと共通しています。)
今聴くとちょっと間抜けに聴こえるB2,次のB3はちょっとわかりません。
”呟き”Michael FranksのB4、右から聴こえる情感のこもったオブリは、エフェクトで輪郭がぼやけていますが明らかに松木節です。左のガットは?
ラスト2曲は松木さんではない気がします。
懐かしさから買ったアルバムですが、大きなオマケ付きでした。なお、他の作品にも松木さんが入ってます。稲垣次郎さんとソウルメディアがバックを務めるライブもありますが、これは松木さんではないと思います。(ベースは岡沢さんのような気がします)
本題と外れますが、Aka-Guyの曲「シンシア」は南沙織さんがモチーフなのでしょうか?



















Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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